名古屋出身の河原崎辰也さんが現在、JR東海道本線86駅を東京駅に向けて一駅ずつストリートライブを行っている。

雨が降るなか駅前でライブも

　結成していたバンドが10年を迎え原点に返り、ギター1本でストリートライブを始めた河原崎さん。日本武道館公演を実現したいという目標を掲げ、まずは多くの人に認知してもらうため、「天下夢双」プロジェクトと銘打ち、2015年3月に原点の金山駅をスタートした。

　河原崎さんは「自分でライブ会場を決めず、プロジェクトを通してつながった人との縁だけで駅の近くの会場を決めていくスタイルのため、紹介が続かなければプロジェクトはストップしてしまう。これまでに、すし店のカウンター、空手道場、時にはダンボール置き場など普通の場所ではない場所でも歌ってきた。スタートした地元では順調だった。ただ静岡辺りに入ってから大変な思いを経験し、罵声を浴びたり、冷たい言葉を掛けられたりと、精神的に苦しい時もあった」と振り返る。

　ストリートライブに同行している妻の瞳さんは「最初から覚悟を決めていたどんな時でもそばで応援し二人三脚で今まで続けてきた」と話す。

　途中でサポーターやスポンサーと出会う機会もあり着々と応援者は増えてきたという。「日本武道館で公演をする事はまだ決まっていないが、多くの出会いからヒントを得て各地でつながった縁の集大成となる『東海道大物産展ライブ』を開きたいと考えている。まずはゴールである東京駅を目指したい」と意気込む。

　5月28日はJR川崎駅東口ラ チッタデッラ内の噴水広場で83駅目のライブを行う（13時～）。