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バスケ・川崎の辻直人選手が3ポイント150本に挑む 長期入院の子どもたちを支援

今まで挑戦して果たせなかった150本に挑む辻直人選手(#14)。「また一つ、バスケットを続け、頑張る理由ができた」と3Pシュートの練習を続ける。(10月2日・横浜アリーナでの開幕戦前日練習。撮影=加藤恵三)

今まで挑戦して果たせなかった150本に挑む辻直人選手(#14)。「また一つ、バスケットを続け、頑張る理由ができた」と3Pシュートの練習を続ける。(10月2日・横浜アリーナでの開幕戦前日練習。撮影=加藤恵三)

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 川崎ブレイブサンダースの辻直人選手(#14)は、病気により長期入院している子どもたちを支援するため3ポイント(P)シュートを決めた本数に応じて、スポーツ用品などを寄付する活動「スリーピース バスケットボールを通じて社会貢献を!」を行っている。

子どもたちに熱くバスケットボールを語る辻直人選手

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 Bリーグ2019-20シーズンの開幕戦が行われた10月3日。満員の横浜アリーナにひときわ大きな歓声が響いた。スターティングファイブではないが第1クオーター(Q)残り4分14秒で辻選手がコートイン。歓声は辻選手の3Pシュートを期待するものだったがこの日は実現されず、6日のゲーム2に持ち越した。

 6日の会場は川崎市とどろきアリーナ。初のホームゲームで3Pシュートを期待する声は高まる。第1Q残り6分26秒に辻選手と篠山竜青選手(#7)がコートに入る。辻選手は、宇都宮ブレックスのパスが横に流れたボールをドライブしてニック・ファジーカス選手(#22)にパスし得点に絡む。残り5分10秒、今度はニック・ファジーカス選手が辻選手にパス。狙いを定めて投じたボールがリングに吸い込まれてシーズン初の3Pシュート成功になった。

 辻選手が3Pシュートを1本決めるごとに、3,333円を計上し全試合終了後にバスケットボール関連用品を購入して病院や児童養護施設などへ寄付をする「スリーピース バスケットボールを通じて社会貢献を!」。辻選手の今期の3Pシュート成功数は今まで挑戦して果たせなかった150本に挑んでいる。

 辻選手は「バスケットには社会への大きな役割がある」と日頃から話す。8月に行われたイベントでのインタビューでも「子どもたちを励まし笑顔になることを目指していきたい。バスケにはその力がある」と力強く話す。

 今回の「スリーピース バスケットボールを通じて社会貢献を!!」について、辻選手は「昨シーズンに病気と闘う少年とご家族に出会い、私が彼の生きる活力となれた経験がある。川崎市を始め日本全国にいる病気と闘っている子どもたちに少しでも役に立ちたいと思い、この活動をしようと思った。さまざまな理由でご両親と暮らせない子どもたちがいることも聞き、そういう子どもたちの生きる活力にもなれたらと考えている」と活動を始めた経緯を話す。

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