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専修大学の学生が弁当をプロデュース 京急ストア各店で販売

表彰式で笑顔を見せる鹿住教授とゼミのメンバー

表彰式で笑顔を見せる鹿住教授とゼミのメンバー

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 京急ストアで3月17日から、専修大学商学部の鹿住倫世ゼミの学生たちがプロデュースした「春の陽だまり弁当」が限定販売されている。

学生たちが試作した「春の陽だまり弁当」

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 マーケティング学科にある同ゼミでは、中小企業の新規事業開発と創業をテーマに研究を行っている。企業と大学の連携による人材育成を目的とした課題解決型研究コンペ「神奈川産学チャレンジプログラム」に毎年参加しており、本年度は京急ストアの提示した「春のお弁当をプロデュースしてください」という課題に挑戦し、最優秀賞を受賞した。

 開発に当たり学生たちは何度も京急ストアに足を運び、客層を把握。一番利用が多かった40代の女性をターゲットとして選んだ。インターネットと街頭のアンケートでターゲットのニーズを調べ、「品数の多さ」「カロリーや塩分の低さ」「彩りの良さ」などの希望を満たすメニューを考案した。

 プロジェクトチームのリーダーである上村明日実さん(21)は「簡単に調べられるネットのみに頼らず、自分たちの足を使って調査を行ったのでとても大変だったが、何倍も多くの発見をした。大学で学んだことを生かしつつ、商品のコンセプト決めからメニューの決定、食材の産地、健康面への配慮、価格設定、プロモーション方法など、一つの商品ができるまでを体験することができ、とても貴重な体験になった」と話す。

 9つに仕切られた弁当箱に入っているメニューは、一福団子、やまゆりポーク豚しゃぶ生姜(しょうが)ソース、梅づくしご飯・枝豆トッピング、煮物、五目ちらしずしご飯、三崎マグロのビーンズサラダ、十六穀米キヌア入りご飯、卵焼き・菜の花しらす、神奈川県産キャベツ土佐酢のジュレ。1食当たり477カロリー、塩分3.3グラム。

 「食材には神奈川県産のものをたっぷりと使った。いろいろな要素が詰まった『見て楽しい、食べておいしい』をコンセプトにしたお弁当。味はもちろん、見た目や彩りからも春の優しさを感じてほしい」と上村さんは自信をのぞかせる。

 価格は754円。京急ストア川崎店(川崎市川崎区駅前本町)、新川崎店(幸区新川崎5)ほか34店舗、もとまちユニオン8店舗などの40店舗で取り扱う。4月9日まで。

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