「はらドーナッツ」武蔵小杉店（中原区小杉町3）が現在、卵とバターを使わない手作りドーナツを期間限定販売している。

開店早々に人が並ぶはらドーナッツ武蔵小杉店

　「おいしく、安心して食べられる」をコンセプトに、防腐剤や保存料は一切使わず、母親の手作りを懐かしむような素朴なドーナツにこだわる同店。アレルギーを持つ子どもが増えていることからも、対応できる商品開発をかねてから考えてきたが、ドーナツに欠かせないバターや卵を使わずに実現する難しさを抱えていた。バターを菜種油に変え、卵の代わりに豆乳やおからを使うなど、半年間にわたり試作を重ね、「ようやく納得のいく形になった」という。

　同社商品開発の伊藤奈穂子さんは「ドーナツは、わずか10グラムの水分量の違いで形にも味にも影響が出てしまうので、その微調整にとても苦労した」と話す。もっちり感がはらドーナッツの特徴だが、新商品は、外側はカリッと、内側はモチッとという食感を楽しむことができる。バターと卵を使わず、豆乳を多くしたことでローカロリーになったという。

　同店の高村梨加さんは「私たちが思う以上に、子どもたちにとって『おやつ』は最高の楽しみということを、今まで店頭に立ちながら感じてきた。我慢しなければいけなかった卵アレルギーの子どもたちが喜んでくれるとうれしい」と新商品の反応に期待する。

　営業時間は10時～21時。1日130個、5日間限定販売。12月14日まで。