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「音声メディアの魅力を地域に発信」 かわさきFMの大西社長が意欲見せる

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 「ディー・エヌ・エー(DeNA)」(東京都渋谷区)から川崎市が出資するコミュニティー放送局「かわさき市民放送」(川崎市中原区)に出向し社長に就任した大西絵満さんに今後の抱負を聞いた。

川崎の7月7日に福田紀彦市長を訪問(右から=DeNA南場智子会長、福田紀彦川崎市長、大西絵満かわさきFM社長、岡村信悟DeNA社長)

 8月1日に演奏所(スタジオ)と同じビルにある本社を訪問すると、てきぱきと来客と打ち合わせをし、フル回転で業務をこなす大西さんの姿があった。「今日で1か月がたちました」と笑顔を見せるが「やるべきことは多くとてもやりがいがある」と大西さん。仕事ヘの取り組む姿勢を感じさせていた。

 川崎市内とその周辺に限った災害時の緊急放送の役割を最大の目標にして、川崎市の呼び掛けで市と民間が共同で1996(平成8)年7月1日、神奈川県で6番目のコミュニティーFMとして開局した「かわさき市民放送」(かわさきFM=79.1MHz)。市民の暮らしに役立つ生活情報をはじめ、川崎の市政情報、歴史、文化、イベント、スポーツなど身近で耳よりな情報と音楽を24時間放送している。リスナーはFM電波での視聴のほか、他のコミュニティーFM同様、ネットを通しての視聴が増加している。

 大西さんは「地域の人々に音声メディアの魅力と価値を知っていただくことに全力を注ぎたい」と就任後の基本方針を明確に言葉にした。大西さんと音声メディアとの関係は、卒業後、2004(平成16)年に入社した有線ブロードネットワークス(現=USEN-NEXT HOLDINGS)から始まる。ここで音声だけのメディアがリスナーの心に響く効果にあふれていることを実感。2006(平成16)年に関連会社のユーズミュージックに出向。ここでアーティストやクリエーターのマネジメントを体得した。

 2009(平成21)年にディー・エヌ・エーに入社。ポータル事業本部で新規事業立ち上げ、ソーシャルメディア事業本部では営業・ゲーム企画コンサルティング・ゲームプロデューサーを務め上げた。その後、人材開発部の責任者などを歴任する経歴を持つ。

 2021年6月25日付けで、かわさき市民放送の社長に就任し、7月1日から稼働した大西さん。7月7日に川崎市の福田紀彦市長を訪問した。ディー・エヌ・エーの南場智子会長と岡村信悟社長も同席。南場会長は「大西は当社のエース。地域の方々の要望に応えるので期待してもらいたい」と評価した。

   

 大西さんは、音声メディアを聞く機会を増やし、心に響くメディアとして、エンターテイメントと地域とが融合したコンテンツなども考えたいとした。併せて「川崎には、ディー・エヌ・エーが関与する川崎ブレイブサンダースをはじめ、サッカー、バレー、アメリカンフットボールなどスポーツチームが多い。これらを視野に入れた番組も考えていきたい」と意欲を見せる。

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