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川崎~羽田を結ぶ「羽田連絡道路」への期待高まる 日の出に早い開通を願う人も

川崎~羽田を結ぶ「羽田連絡道路」。840メートルの内、5月6日に中央部の工事が完了している。(撮影=加藤恵三)

川崎~羽田を結ぶ「羽田連絡道路」。840メートルの内、5月6日に中央部の工事が完了している。(撮影=加藤恵三)

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 新春を迎え、橋桁(はしげた)工事が行われている川崎市と羽田空港を結ぶ「羽田連絡道路」開通への期待が高まっている。

陽が昇る朝の「羽田連絡道路」

 1月1日の早朝を始め三が日に少人数ながらも「羽田連絡道路」越しに登る日の出を迎える人々がいた。その1人は、空が明らむ中で「この橋に将来の発展を託す思いは大きい。川崎が大きく変わる起爆剤になる」と話す。東京・大田区の羽田空港跡地地区の「羽田グローバルウィングズ」と、川崎・殿町地区「キングスカイフロント」を結ぶ840メートルの羽田連絡道路が、リバーサイドの両地域を一体化。「川を挟んだ『となり街』から『一体化した街』へと大きく変貌するのではないだろうか」と言葉を続けた。

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 羽田・大田区側の「羽田グローバルウィングス」は、2つのゾーンと公園で計画されている。(なお、各施設の開業の進捗状況や休業状況、営業時間については確認が必要)。

 「羽田グローバルウィングス」第1ゾーンの街区名称は「HANEDA INNOVATION CITY(イノベーションシティ)」。愛称は「HICity」。次なるイノベーションの発信を目的として各施設が有機的に結合する。ベンチャーから大手企業の研究者やクリエーター、アーティストなどの交流・連携拠点「Innovation Salon」。大田区による日本屈指のものづくり技術の集積と羽田空港のゲートウェイ機能を最大限に活用したイノベーション「HANEDA×PiO(ハネダピオ)」。デンソーによる自動運転技術などの研究開発と実証拠点でテストコースを併設した「先端モビリティセンター」。国内最大級の約3000人を収容可能なライブホール「Zepp Haneda(TOKYO)」。デジタル体験型商業施設「羽田出島・DEJIMA by 1→10(ワントゥーテン)」などの計画が進んでいる。

 「羽田グローバルウィングス」第2ゾーンの街区名称は「HANEDA AIRPOT GARDEN」。羽田空港第3ターミナル(旧・国際ターミナル)に直結したエアポートホテルとにぎわいと交流を生み出す大規模複合施設で構成される。

 具体的には、ハイグレードホテルの「ヴィラフォンテーヌグランド羽田空港(全1557室)」。最上級ブランドホテルの「ヴィラフォンテーヌプレミア羽田空港」(全160室)。展望露天風呂も楽しめる天然温泉「泉天空の湯 羽田空港」。地方都市と羽田空港を結ぶ「羽田エアポートガーデンバスターミナル」。ホール・ホワイエ・会議室などMICEに対応した「ベルサール羽田空港」。地方の名店の味を楽しめる30店舗とショップ60店舗の商業施設を予定する。

 川崎側の「キングスカイフロント」。川崎市殿町地区に位置し、世界最高水準の研究開発から新産業を創出するオープンイノベーション拠点としての役割を持つ。「キング(KING)」は、「Kawasaki Innovation Gateway」の頭文字と「殿町」の地名に由来。「スカイフロント(SKYFRONT)」は、羽田空港の目の前という立地と世界につながっていることを意味して命名されている。

 ライフサイエンス分野に特化し融合研究・事業化支援・人材育成・基盤準備を進めていく「慶應義塾大学殿町先端研究教育連携スクエア(殿町タウンキャンパス)」。医療従事者向けの、先端的医療機器の安全使用に関するトレーニングを提供する「ジョンソン・エンド・ジョンソンインスティテュート」。Muse細胞を用いた再生医療製品の製造を行う「生命科学インスティテュート」。医薬品、化粧品、健康食品の分野においてALA(5-Amino Levulinic Acid)を利用することを目指した「SBIファーマ・川崎研究所」。再生医療等製品の開発・製造を支援する「タカラバイオ・遺伝子・細胞プロセッシングセンターLIC分室」のほか、市民のために環境課題を解決する研究を進めている「川崎市環境総合研究所」などが活動を推進している。

 開通は、「令和3年度内の早い時期」とされている。