ディー・エヌ・エー(東京都渋谷区=DeNA)は、2028年10月に京急川崎駅に隣接するエリアに、約1万人が収容可能な新アリーナと宿泊、飲食、公園機能を備える複合エンターテインメント施設を開業するために「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」を始動させる。事業主体は、DeNAと京浜急行電鉄。プロジェクトは、傘下のDeNA川崎ブレイブサンダースの元沢伸夫社長が川崎拠点開発室長を兼務して推進する。
3月3日に川崎市内で行われた「新プロジェクト発表記者会見」に登壇したDeNA南場智子会長のあいさつは、「今日は、最大級の喜びと興奮を持ってご報告」の言葉から始まった。「この素晴らしい立地であれば、アリーナを越えて複合的なエンターテイメント施設とし、川崎から躍動感と未来への希望を発信する。川崎から世界。世界から川崎。川崎と世界を結ぶようなプロジェクトにしていこうと大変興奮している」とプロジェクトの始動を報告した。
建設予定地は、現「KANTOモータースクール川崎校」(約1万2400㎡)の立地で、京急川崎駅に隣接。2024年までに設計検討し、2025年に着工、2028年10月竣工・開業を予定する。品川駅から最短で10分、羽田空港からも13分と交通の利便性は高く「世界にひらかれた複合エンターテインメント施設」を目指していく。
会見に登壇した篠山竜青選手は、「本当に世界屈指のアリーナができることによって更に夢が明確となって、目標となって、いつかこの川崎のアリーナでプレーしたい、このユニフォームを着てプレーしたいと思う子どもたちがたくさん出てきてくれる。自分自身も年齢が(現在)34歳。5年後は39歳、40歳の年齢になるが、このアリーナの発表を聞いて改めてまだまだ現役で(行きたい)。僕自身の今の夢は、新しいアリーナでユニフォームを着てプレーすることと明確に決まった」と現役宣言をした。
2018年に元沢社長が「新アリーナ」の建設を明らかにしてから5年。建設予定地と共同事業主体が決定したことで、川崎ブレイブサンダースの新アリーナ事業が加速する。
※名称に表記ミスがありました。修正してお詫びいたします。