かわさき老人福祉・地域交流センターで(川崎市川崎区堤根)12月19日、川崎市主催「かわさきリノベーションまちづくり検討会」が開かれた。
空いている既存のテナント、いわゆる遊休不動産をリノベーションし活用する事業計画案をオーナーにプレゼンし、事業化する「リノベーションスクール@川崎」の開催に先立ち開かれた同検討会。全国で「リノベーションまちづくり」を展開している嶋田洋平さんを委員長として迎え、一般人、不動産オーナー、市役所職員、他委員など112人が参加した。
市の職員から川崎市の現状と課題を説明した後、嶋田さんが手掛けた小倉の事例を紹介した。嶋田さんは「デザインがエリアの価値を高める」「小さな変化を起こし続けるとまちは必ず大きくなる」と話す。
川崎駅東口から徒歩10分の日進町エリアは簡易宿泊所が多数並ぶエリア。同エリア内で働いている参加者の皆川智之さん(45歳)は「ドヤ街と呼ばれる地域は他にもあるが、日進町だけが変わっていない。他では学生や外国人が入ってきて、アートやデザインといった手法で街が積極的に動き出している。気軽に一般人が入れる街にしていきたい。まずは飲食店がほしい」と意気込む。
川崎市まちづくり局担当係長の沖山浩二さん(43)は「時代に合ったまちづくりを地域の人たちとやっていく際に川崎市としてできることを考え、まずは場のセッティングを行った。パブリックマインドを持った来場者の多さに驚いており、スタートとしては手応えを感じている」と話す。今後も検討会を繰り返し、街の雇用創出や課題解決につながるアイデアをグループワークで創出していく予定。
「リノベーションスクール@川崎」は来年2月3日~5日に開催される。