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新丸子の和菓子店でひな祭り限定菓子販売 桜餅2種類、手作りあられも

いつもにこやかなおかみの須田美鈴さん

いつもにこやかなおかみの須田美鈴さん

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 新丸子の和菓子店「菓心 桔梗(ききょう)屋」(川崎市中原区新丸子町)で現在、ひな祭り限定の和菓子が売り出されている。

ひな人形の形を模した練り切り

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 3月3日は、お正月の次に和菓子店がにぎわう上巳(じょうし)の節句(=桃の節句)。同店でも節句用の和菓子を買い求める人が引きも切らない。桜餅(140円)は、関東風の小麦粉の皮であんを包んだものと、関西風の道明寺粉のものと2種類が並ぶ。ひし餅(小=330円、中=450円)、草餅(150円)、自家製のひなあられ(700円)などの定番品に加えて、ひな人形の形を模した練り切り(470円)、ハマグリの形をした山芋生地のまんじゅう(140円)、道明寺の上にイチゴののった「花いちご」(170円)など。

 同店おかみの須田美鈴さんは「桜餅は通常、道明寺の方が売れるという話も聞くが、うちでは皮がもっちりして柔らかいと関東風も人気がある。普段からあんこにはこだわっているが、特に草餅はヨモギの餅とのバランスを考えてあんこを専用に作っている」と話す。「ひなあられも、低温のオーブンで何日もじっくりと火を入れて作っているので、量産品とは全然味が違う。一度食べてみてほしい」とも。

 店内には「女の子の初節句のお返しは?」と、ひし餅を贈る習慣やその色の意味(赤=魔よけ、白=子孫繁栄、緑=健康)、食べ方について解説した張り紙や、ハマグリを食べる意味(貝がら同士がぴったりとくっついて同じ組み合わせがないため、相性の良い相手が見つかるようにとの願いを込めて食べる)について書かれたポップなどが飾られ、買い物のついでにひな祭りについての知識を得られる工夫がされている。

 須田さんは「季節の行事には、手作りのものでお祝いしてもらいたいという気持ちで、心を込めて作っている。最近はケーキ屋さんも、クリスマスの次に売り上げがあるのが桃の節句と聞いたので、この日は当たり前に和菓子を買ってもらえるとは考えずに、私たちも常に努力をしていかなければ」とほほ笑む。

 限定和菓子は4日まで販売する。

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