日本、ベトナム、インドなどアジアのさまざまな地域のアーティストが参加するライブイベント「GOCIAA(ゴッチャ)」が4月2日、クラブチッタ(川崎市川崎区小川町5)で開かれる。主催はクラブチッタ、JDS-ARTWORKS、FINE TREE MUSIC。
当日は2部構成で、インド人コミュニティーによるインドの踊りや、ベトナム人留学生たちによるポップシンガーグループ「9Flowers」のステージなど、川崎ならではの「多文化共生」を打ち出していく。福島県出身の語り部である島村艶子さん、琵琶奏者のAshさん、ダンサーの黒江乃理子さんによる「KATARI BE JAPAN」が福島県の南相馬に伝わる民話をモチーフにパフォーマンスを行う。
島村さんは「震災後、定期的に南相馬を訪れるツアーを行っている須摩修一さんのつないだ縁で黒江さんと出会った。まさか自分の語りがクラブチッタで上演できるとは思わなかったけれど、琵琶やダンスと一緒に行う稽古は刺激的でわくわくしている」と話す。
自身の経営するベトナム料理店「アジ庵美味」で毎月子ども食堂を開いている黒江さんは、「子どもたちにもクラブ文化に触れる機会を」と、17時からのリハーサル時間に、会場内で「大家族ふるさと食堂 in Club CITTA」も開く予定。こちらは通常の回と同様に、子どもは無料、大人は500円で参加できる。
イベント限定で、地元の和菓子店「新岩城菓子舗」と共同開発した「かわさき女神さま饅頭(まんじゅう)」を発売する予定。女性の胸の形を模して作られており、「毎年4月に近隣の金山神社で、男性器を模したみこしが担がれる『かなまら祭』が注目を集めている。クラブチッタ担当者の土岐一利さんや和菓子店のおかみさんと話し合い、こちらは乳がんの啓発運動としてやってみようと思った」と黒江さん。「こういう遊び心が文化を作るのかも」とも。
そのほか、シングルマザーを応援する「シンママ応援華」を歌うシンガー・朝日奈藍さん、ベトナム人シンガーのNINIさん、バンド「KOIAKO」さん、コンテンポラリーダンスのユニット「RiRy cRash」さん、ソロダンサーのChigusaさん、DJのMyukAさん、聴覚障害をもつDJのMIUさんなど、多彩な顔触れが集う。
19時開場、19時30分開演。チケットは前売り=3,000円、当日=3,500円(別途1ドリンク代500円)。大家族ふるさと食堂は17時~19時。