男子バスケ・Bリーグの川崎ブレイブサンダースは、10月2日・3日にアルバルク東京と開幕カード（第1節）を行い1勝1敗で2020-21シーズンをスタートさせた。会場は「アリーナ立川立飛」（立川市泉町）。

川崎のキャプテン篠山竜青選手と、A東京のキャプテン安藤誓哉選手

　Bリーグ2020-21シーズンの開幕戦が、昨季東地区1位で、4年目を迎えるルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ率いるA東京と、昨季中地区1位で2年目の佐藤賢次ヘッドコーチ率いる川崎とのトップ対決で行われた。激しいディフェンス戦で見ごたえのある接戦となり1勝1敗で勝利を分けあった。

　ゲーム1では、アレックス・カーク（#53）、安藤誓哉（#3）、田中大貴（#24）、竹内謙次（#15）の各選手が安定した動きで主導権を確保しながらゲームメイクし、Bリーグ開幕初戦の勝利を手にした。川崎は、苦しみながらもディフェンスを緩めずA東京に対峙。後半の反撃では、川崎らしい粘りのあるゲーム展開を見せた。藤井祐眞選手（#0）はこのゲームでB.LEAGUE B1通算2000得点を達成した。

　ゲーム2で、リベンジに燃えた川崎。序盤では動きにさえが見えなかったが、ゲーム1に続きディフェンスに注力した布陣と戦略でA東京に立ち向かった。藤井選手もエネルギッシュなディフェンスを見せてコートを走りまわった。ゲームは、ロースコアーで拮抗した攻防で後半に突入。この流れをパブロ・アギラール選手（#34）の3ポイント、ジョーダン・ヒース選手（#35）のレイアップなどで激闘を勝ち抜けて勝利し、開幕戦を1勝1敗に持ち込んだ。

【ゲームリポート（ゲーム1＝10月2日）】
　ゲーム1は、A東京のカーク選手の華麗なダンクから始まった。川崎は、ニック・ファジーカス選手（#22）がゴールを揺らすが、安藤誓哉選手（#3）とカーク選手がバスケットカウントで加点して流れはA東京。川崎は、藤井、増田啓介（#11）、大塚裕土（#24）の各選手が参戦し、マティアス・カルファニー選手（#21）の得点で16－16と同点に持ち込んだ。

　第2Qに入っても、川崎はシュートがリングに嫌われ続け得点が伸びず攻撃のリズムが取り戻せない。A東京は、カーク、田中の両選手らが得点を重ねる一方、川崎はジョーダン・ヒース（#35）、ニック・ファジーカス、辻直人（#14）選手のフリースロー得点のみで31－22とリードを許して前半を終えた。

　後半第3Qに入り、パブロ・アギラール選手（#34）に続き、ジョーダン・ヒース選手が2本の3ポイントを決めて川崎に流れが出る。ニック・ファジーカスと藤井選手のプレーで反撃を開始するも、A東京のカーク、安藤、田中の各選手が活躍して点差は58－44で14点ビハインドで最終クォーターへ。

　第4クォーターに入ると川崎はディフェンスを強化しつつ攻撃を展開。藤井、ニック・ファジーカス、辻の各選手が得点。一時は得点差を7点までに縮めるもA東京の安藤選手などに得点を許し、逆転の可能性を残し続けたが時計切れ。川崎はゲーム1を85－79で勝利を逃した。

【ゲームリポート（ゲーム2＝10月3日）】
　翌3日のゲーム2。第1Q（クォーター）から川崎は速い動きを見せるが得点には結びつかない展開が続く。ディフェンスに注力しA東京の攻撃を抑えきる流れ。ニック・ファジーカス、増田、熊谷尚也（#27）の各選手がシュートを決めるが8－7でA東京がリード。

　第2Qの川崎は、辻選手をポイントガードにビッグマン3人の布陣でスタート。パブロ・アギラール選手から辻選手にボールがつながり得点するシーンも見られた。A東京のカース選手が川崎のゾーンディフェンスを巧（たくみ）に突破して得点を重ねて僅差ながらもリード。終盤では、篠山と藤井の両選手にビックマンの陣容。マティアス・カルファニー選手がゴールを決め始めてリードを奪う。篠山選手の今シーズン初得点も決まるが14－14。トータル22－21のロースコア接戦で折り返す。

　後半第3Qは、ニック・ファジーカス選手の3ポイント、ジョーダン・ヒース、増田選手らが得点。川崎は、徐々にシュートタッチも復活し1歩リードして最終クォーターへ。

　第4Qで篠山選手が激闘からのシュートを決めるなど果敢に攻撃してリズムが出る。ニック・ファジーカスもシュートを決めると、パブロ・アギラール選手が連続してゴール。残り時間18秒でジョーダン・ヒース選手もゴールを決める。A東京のバランスキー選手が残り時間2.4秒で加点するなどしたが52－55で川崎が勝利した。