株式会社CareerChain(https://www.career-chain.com)(所在地:東京都港区、代表取締役:坂上 裕樹)は、1.フリーランス/2.フリーランスの活用経験・予定のある企業の人事・採用担当者を対象に、「フリーランスの『実力評価』の実態と課題」に関する調査を行いました。
働き方の多様化によりフリーランスとして活動する人材が増加し、企業側も専門性の高い外部人材を柔軟に活用する動きが進んでいます。
しかし、その過程でスキルミスマッチや求める成果とのギャップが課題となるケースも見られます。
実際に、今回の調査で「フリーランス市場では、実際の実力よりもアピール力が案件獲得や単価に影響していると思うか」を尋ねたところ、約8割が「影響している」と回答しました。
なぜ「真の実力」ではなく、面談等での「アピール力」が結果を左右してしまうのでしょうか。
本調査では、その背景にある「経歴書や面談による評価の限界」と、双方が直面している「実力評価の構造的な課題」を掘り下げます。
双方が重視するポイントは「業務内容」と「技術力」
■案件探しは「知人・友人・元同僚からの紹介」が約4割で最多に

はじめに、フリーランスの方に「現在、案件を探す際に利用している方法」を尋ねたところ、『知人・友人・元同僚からの紹介(44.4%)』と回答した方が最も多く、『フリーランス向けマッチングサービス・求人媒体(33.7%)』『過去の取引先・クライアントからのリピート(29.3%)』となりました。
『知人・友人・元同僚からの紹介』を通じて案件を獲得している方が約4割いるようです。
『フリーランス向けマッチングサービス・求人媒体』の利用も3割を超え、一定の割合を占めています。
また、『過去の取引先・クライアントからのリピート』も上位に入っており、人脈と外部サービスを並行して活用するフリーランスの実態が見られました。
■重視するポイントはフリーランスが「案件の内容・業務内容」、企業は「技術力・専門性の質」
案件を探す方法が多様化する中、受注や発注の判断基準にはどのような違いがあるのでしょうか。
「案件を受ける・依頼する際、どのような点を重視しているか」と尋ねたところ、フリーランスの方とフリーランスの活用経験・予定のある企業の人事・採用担当者で以下のような回答結果になりました。

フリーランスの方は、『案件の内容・業務内容』や『自分のスキルや経験を活かせるか』といった、業務への適性ややりがいを重視していることがわかりました。
対して企業側は、『技術力・専門性の質』に加え、『現場での立ち回り・対応力』といった即戦力としての実務能力を求めている傾向が見られます。
双方が『報酬・単価』を重要視しつつも、フリーランスの方は自身のスキルを最大限発揮できる環境を求める一方で、企業は確実な成果と現場への適応を優先していると考えられます。
「経歴書だけでは実力がわからない」フリーランスと企業、双方が感じる評価の壁とは?
■企業が実力評価で参考にするのは「面談での受け答え」が約6割
では、フリーランスの方の実務能力を測るための評価はどのように行われているのでしょうか。

フリーランスの活用経験・予定のある企業の人事・採用担当者に、「フリーランスの実力を評価する際、どのような情報を参考にするか」と尋ねたところ、『面談での受け答え(60.8%)』と回答した方が最も多く、『スキルテスト・実技課題(46.5%)』『経歴書・プロフィール(44.5%)』となりました。
『経歴書・プロフィール』よりも、『面談での受け答え』や『スキルテスト・実技課題』が上位になった背景には、書類上の情報だけでは実際の業務遂行能力を測りきれないという課題意識があると推測されます。
過去の経歴や自己申告のみでは、自社の現場環境で通用するかどうかを正しく判断しきれないため、直接的なコミュニケーションや実技を通じた実践的なスキルの裏付けが、評価において不可欠になっていることがうかがえます。
■約7割が「実力を見極められている・伝わっている」と回答するも、実態にギャップか
では、その評価手法に対して双方は十分な手応えを感じているのでしょうか。
「経歴書や面談などを通じて、フリーランスの実力は十分に伝わっている/見極められていると思うか」と尋ねたところ、フリーランスの方とフリーランスの活用経験・予定のある企業の人事・採用担当者で以下のような回答結果になりました。

双方ともに、約7割が「実力は伝わっている/見極められている」と回答しており、一見すると現在の選考プロセスが機能しているように見えます。
一方で、実際の現場では、選考時の評価と稼働後の実態との間にギャップが生じるケースもあるようです。
実際、過去に実施した調査では、プロジェクト開始後に「ソフトスキル」が原因となるミスマッチやトラブルを経験した企業・フリーランスが92.5%にのぼりました。コミュニケーション力や責任感など、書類や面談だけでは把握しづらい要素が、稼働後のミスマッチにつながるケースもあることがうかがえます。
こうした過去の調査結果を踏まえると、「実力は伝わっている/見極められている」と感じていても、選考時点では把握しきれていない情報があり、実際の稼働後にギャップが明らかになるケースも考えられます。
※過去調査の詳細については、以下の記事をご覧ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000176459.html
そこで今回の調査では、「実力が十分には伝わっていない」と回答したフリーランスを対象に、具体的にどのような情報を伝えづらいと感じているのかを尋ねました。
■フリーランスが伝えづらさを感じるのは「技術力・専門性」と「スキルの再現性・応用力」
では、フリーランスが「実力を伝えづらい」と感じる背景には、具体的にどのような情報の伝えにくさがあるのでしょうか。
前の質問で、『ある程度見極められている』『あまり見極められていない』『まったく見極められていない』と回答したフリーランスの方に聞きました。

「『経歴書や面談だけでは伝えることが難しい』と感じるもの」を尋ねたところ、『技術力・専門性のレベル(53.8%)』と回答した方が最も多く、『実務におけるスキルの再現性・応用力(31.6%)』『クライアント・関係者とのコミュニケーション力(25.3%)』となりました。
約半数が、自身の根幹である「技術力や専門性」を的確に伝えることに困難を感じていることが判明しました。
また、「スキルの再現性・応用力」や「コミュニケーション力」といった、実務の中で発揮される定性的な能力も上位に挙がっており、実績として書類に記載しにくく、短時間の面談だけではアピールしきれないという悩みが反映されていると考えられます。
■企業が見極めに悩む項目も「技術力・専門性」と「スキルの再現性・応用力」
フリーランスの方が「技術力や専門性」などの伝達に悩む一方で、企業側は何を見極めにくいと感じているのでしょうか。
先ほどの質問で、『ある程度見極められている』『あまり見極められていない』『まったく見極められていない』と回答したフリーランスの活用経験・予定のある企業の人事・採用担当者にうかがいました。
「フリーランスの実力を十分に見極めることが難しいと感じるもの」を尋ねたところ、『技術力・専門性のレベル(54.3%)』と回答した方が最も多く、『実務におけるスキルの再現性・応用力(43.1%)』『プロジェクトで担った役割・業務内容(36.5%)』となりました。
フリーランス側の課題感と同様に、企業側も「技術力や専門性」や「スキルの再現性・応用力」の評価に最も苦労している実態が明らかになりました。
自社の業務環境で本当にそのスキルが発揮されるのか、という実践的な観点での見極めが大きな障壁となっているようです。
また、前職や過去のプロジェクトにおける具体的な役割も不透明になりやすく、評価の難易度を上げている要因の一つであることがうかがえます。
■自己申告だけでは見極めきれない「フリーランスの実力」。評価・裏付けの難しさが明らかに
双方にとって特定のスキルを伝え・見極める上で壁があることが浮き彫りになりましたが、その根本的な原因はどこにあるのでしょうか。

「フリーランスの実力を、十分に伝えること/見極めることが難しいと感じる理由」を尋ねたところ、『面談という短時間・限られた接点だけでは測ることができないから(55.8%)』と回答した方が最も多く、『実際に一緒に働いた人でないと分からない部分があり、その評価・裏付けがないから(44.6%)』となりました。
約6割が「面談という短時間の接点」を理由に挙げており、限られた選考の中で実力を見極めることの限界がうかがえます。
また、経歴書や面談という「完全な自己申告の場」でしか実力を伝える手段がないため、案件を獲得するために実力を大きく見せようとする力学が働きやすい構造になっているとも考えられます。
裏付けのない自己申告だけでは、実際の実力を証明・把握しきれないことが、評価の難しさに拍車をかけていると推測されます。
約8割が「アピール力が案件獲得に影響する」と回答!
■企業が本来求める情報は「技術力・専門性」と「スキルの再現性・応用力」
自己申告の限界がある中、企業はどのような情報があれば適切に評価できると考えているのでしょうか。

フリーランスの活用経験・予定のある企業の人事・採用担当者に、「フリーランスの実力を判断する際、本来どのような情報があると評価しやすいと思うか」と尋ねたところ、『技術力・専門性のレベル(48.6%)』と回答した方が最も多く、『実務におけるスキルの再現性・応用力(47.0%)』『プロジェクトで担った役割・業務内容(41.1%)』となりました。
企業が求めている情報として、見極めが難しいと感じている項目と同様に「技術力・専門性」「スキルの再現性・応用力」「プロジェクトで担った役割」が上位に挙げられました。
特に技術力のレベルだけでなく、それを実際の現場でどう活かせるかという「再現性」への関心が高いことがうかがえます。
また、プロジェクトでの具体的な役割や進行管理能力など、単なる作業者以上の貢献を期待する姿勢も見て取れます。
■フリーランスが「見てほしい」と考える情報と、企業側が重視する項目に共通点
では、評価される側のフリーランスの方は、企業に対して何を最もアピールしたいと考えているのでしょうか。
フリーランスの方に、「フリーランスとして、自分の実力を評価してもらうために本来『企業に見てほしい』と思う情報」を尋ねたところ、『技術力・専門性のレベル(48.7%)』と回答した方が最も多く、『実務におけるスキルの再現性・応用力(35.6%)』『プロジェクトで担った役割・業務内容(31.2%)』となりました。
フリーランスの方が見てほしいと望む情報も、企業側が求めている情報と合致しており、双方が「技術力・専門性」と「スキルの再現性・応用力」を評価の最重要項目と捉えていることが判明しました。
この結果から、評価基準に関する認識のズレは少なく、むしろ「その情報をどのように可視化し、伝達するか」という手法の部分に課題が集中している可能性が考えられます。
■約8割が「アピール力が案件獲得を左右する」と実感
双方が重視するスキルが一致しているにもかかわらず、現状のフリーランス市場では何が案件獲得や単価を左右しているのでしょうか。

「フリーランス市場では、実際の実力よりも、経歴書や面談で自分をアピールする力が案件獲得や単価に影響していると思うか」と尋ねたところ、約8割が『とてもそう思う(19.2%)』『ややそう思う(58.3%)』と回答しました。
多くの方が、実際の実力よりも面談などでの「アピール力」が結果を左右すると感じていることが判明しました。
この結果は、短時間の対話や自己申告の書類だけでは真のスキルを測りきれないという、現行の選考プロセスが抱える限界を裏付けています。
現状の市場では、自己PRに長けた人材が有利になる一方で、確かな技術を持ちながらも表現が苦手な層は過小評価されやすい状況にあると推測されます。
企業とフリーランス双方のミスマッチを防ぐためにも、見せ方のうまさに依存しない、実態に即した客観的な評価基準の導入が求められそうです。
【まとめ】誇張を生む「自己申告」から脱却し、実態に即した「真の実力」の可視化が急務に
今回の調査で、フリーランス市場における「実力評価」の構造的な課題が明らかになりました。
案件の受発注において、企業とフリーランスの方ともに「技術力・専門性」や「スキルの再現性・応用力」を最も重視しています。
経歴書や面談を通じて「実力は見極められている/伝わっている」と回答する方が約7割(フリーランス:73.1%、企業:70.8%)にのぼる一方で、過去調査では92.5%の企業がソフトスキル起因のミスマッチを経験しているなど、選考時の手応えと現場での実態の間に大きなギャップが生じていることが示されました。
では、なぜこうした意識と実態の間にギャップが生まれてしまうのでしょうか。
その背景には、面談という限られた時間(55.8%)や、第三者からの客観的な評価・裏付けの不足(44.6%)といった、現行の評価フォーマット自体が持つ限界があります。 特に、経歴書や面談は「完全な自己申告の場」であるため、案件を獲得したいフリーランス側には、どうしても実力を大きく見せようとする力学が働きやすい構造になっています。
結果として、約8割(77.5%)が実感している通り、「真の技術力」よりも、面談や経歴書における「アピール力の強さ」が案件獲得や単価を左右しやすいという実態が生み出されています。 こうしたアピール力に依存する状況は、企業にとっては本質的なスキルを持った人材を見落とすリスクとなり、フリーランスの方にとっては適正な評価を受けられずキャリア構築の障壁となり得ます。
こうした課題を解決するためには、見せ方のうまさや自己申告だけに依存しない仕組みづくりが不可欠です。 実務におけるパフォーマンスの可視化や、一緒に働いた第三者による客観的な裏付けなど、これまでの手法を補完する新たな評価のアプローチが求められます。 双方が納得できる透明性の高いマッチング環境の構築が、今後の市場拡大において重要なカギとなるでしょう。
人材の"価値"を可視化し、高い信頼性の情報に基づいた人材マッチングを実現するキャリアプラットフォーム「CareerChain」
今回、「フリーランスの『実力評価』の実態と課題」に関する調査を実施した株式会社CareerChain(https://www.career-chain.com/)は、フリーランスのこれまで可視化されてこなかった経歴や成果を蓄積・可視化することで、個人のキャリア形成を支援するとともに、企業の採用判断に活用できる新たな評価基盤を提供するサービス「CareerChain」を展開しています。
■「CareerChain」とは
CareerChainは、案件単位での実績や評価を蓄積し、フリーランスや副業人材等のキャリア形成を支援するキャリアプラットフォームです。
従来の自己申告に依存した職務経歴書では捉えきれない実績や評価を整理・蓄積することで、企業とフリーランス等の人材双方のマッチング精度向上およびマッチングプロセスの効率化を目指します。

▼CareerChain
https://www.career-chain.com/
フリーランス等の個人が主役の時代へ。
「第三者評価の蓄積が、採用判断に使える『信頼できる実績情報』に変わる。」

■お問い合わせ:
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSemp-EBaybofbwBAlgyRF5607kxPtG5k_42w9BbqYgJWFcSpQ/viewform
調査概要:「フリーランスの『実力評価』の実態と課題」に関する調査
【調査期間】2026年9月1日(火)〜2026年9月4日(金)
【調査方法】PRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査
【調査人数】1,030人(1.522人/2.508人)
【調査対象】調査回答時に1.フリーランス/2.フリーランスの活用経験・予定のある企業の人事・採用担当者と回答したモニター
【調査元】株式会社CareerChain(https://www.career-chain.com/)
【モニター提供元】サクリサ