NENGO(川崎市高津区下作延7)は1月末、川崎区日進町で旅館業を運営する相楽ホーム(日進町9)を買収し、簡易宿泊所のリノベーションを始める。
築53年、1963(昭和38)年に建てられた同物件のエリア「日進町」は、戦後の高度成長期を支える宿泊施設として賑(にぎ)わいを見せてきた。2015年5月に同町内の簡易宿泊所が全焼したことを機に、行政の規制強化もありこれまで通りの運営も難しくなった。 歳月を経て利用者は高齢化を迎えるなど課題はさまざまだ。
同物件のリノベーション責任者の和泉直人さんは 「このまちの文化的発信地にし地域に寄与貢献していきたい。物件を見た第一印象は決してかっこいいとは思わなかったが、良い意味で川崎の『猥雑』な部分が残っており高いポテンシャルを感じる。これも日本文化」と意気込む。
NENGO社長の的場敏行さんは「日進町は京浜工業地帯を支えてきた歴史がある。国を盛り上げてきたと言っても過言ではない。その土地の歴史文化を読み込んで、住みたい、遊びたい、働きたいをコンセプトにし、東海道の宿場町だった町から世界の宿場町にしたい。そしてスケベな町からセクシーな町へ」と強く話す。
今夏ごろのオープンを目指す。