まちの課題をテーマに登壇者らがパネルディスカッションするイベント「川崎モラル」が9月10日、NAGAYAかわさき(川崎市幸区幸町2)で開催された。
2016年3月に策定された「川崎市総合計画」を基に10年後、30年後に向けて、多世代が融合する街ならではの利点や課題を探究するために開かれた同イベント。パネリストである幸区在住の大学生・那須野純花さん(19)、中原区で異業種交流会を開催する不動産管理業の越水隆裕さん(40)、三浦淳川崎副市長(63)に加え、実行委員側から20代、30代、50代のメンバーが加わり、テーマである「多世代が交わる街、川崎」について語り合った。
赤ちゃんを抱っこして参加した川崎在勤の藤原基子さんは「世代間の意見や価値観のギャップは悪いものではない。違うからこそ興味を持てるし、知りたいと思うから対話が生じるというプロセスに非常に納得した」と話す。
川崎モラル実行委員の岡本克彦さんは「川崎は産業の街として有名だが、これからは人々が『シビックプライド』を持ち、日本のまちづくりをけん引していく街として有名にしたい。僕自身もかつては人見知りだったけれど、このようなイベントを通じて自分の住む街の課題を考え、話し合う仲間が増え、幸せと誇りを感じている」と思いを語る。