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のらぼう菜作り続けて70年・高橋孝次さんが書籍を出版 市長に贈呈も

のらぼう菜を収穫する高橋孝次さん

のらぼう菜を収穫する高橋孝次さん

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 多摩区菅で、鎌倉時代から農業を営む農家で、地域特産物マイスターの高橋孝次さん(88・高ははしごだか)が10月1日、川崎の伝統野菜「のらぼう菜」栽培のコツと、自らの人生を綴った書籍「のらぼう菜 太茎多収のコツ」を発行した。

「のらぼう菜 太茎多収のコツ」のチラシ

 のらぼう菜は西洋ナタネに属し、川崎市の菅地区で古くから自家用に栽培されている野菜。菜の花に似ているが、苦みがなく、甘みの強い点が特徴。高橋さんは「この地区に伝わるのらぼう菜を広めたい」と2001年(平成13年)に菅のらぼう保存会を発足させ、その継続的な栽培と普及に努めてきた。菅ののらぼう菜はかながわブランドに登録されている。

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 17歳で就農した高橋さんは、小学校の出前授業には必ずスーツ姿で臨む。「教師を志した若き日を忘れず、子どもたちの前に出るときにはしゃっきりとしたい」という自分なりの切り替えなのだという。「最初の収穫は主茎を下から5から10センチでずばっと切る。するとわき芽が『なにくそ』と出てくる。それを切るとまた出てくる。のらぼう菜との戦争だよ」と高橋さんが話すと、子どもたちは大喜びで聴き入る。

 10月13日には、市長に本を贈呈した。福田紀彦市長は「この本の出版には、高橋さんの栽培する『のらぼう菜』の多くのファンが関わったと聞いている。高橋さんの親しみやすい人柄が魅力となり、多くの方々の支持が繋がり広がった結果だと思う。本市にとってもかけがえのない方。この本は川崎市にとっての宝。一人でも多くの方々に読んでもらえるようにしたい」と話す。

 価格は1,200円(税別)。市内書店、Amazonで購入できる。問い合わせ先は農山漁村文化協会(03-3585-1142)まで。

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