川崎競馬場(川崎区富士見1丁目)が10月27日、2年半に及ぶリニューアル工事を完了した。
同施設周辺は、タワーマンションが建設されるなど子育て世帯が流入するエリア。「競馬観戦だけでなく、地域の人が気軽に遊びに来られるオープンな場」を目指し、芝生に遊具、キッズルームなど、競馬を目的としない人も楽しめる設備を充実させた。
川崎競馬組合事務局参事兼企画振興課長の鈴木基義さんは、「競馬場となると、ギャンブルのイメージが先行し敷居が高いと感じる方が多い。この機会に家族連れの方に遊びに来てもらい、競馬場の良さを知ってほしい」と力を込める。
リニューアル後の主な見どころとしては、乳児連れが過ごしやすいキッズルームや馬型スライダーなどの遊具、観光客向けの団体来賓室など。外国人の団体観光客の受け入れも視野に入れ、館内は多言語表記されている。1号スタンド2階には「古き良き昭和」をテーマにした飲食エリア「万券通り」も新たにオープンし、黒電話や昭和中期のポスターなどが飾られている。2号スタンド2階のフードコートも新しくなり、クラフトビールやコーヒーなどの軽食も楽しめる。
新たに作られた「エキサイティングゾーン」では、ゴール前の走路に近い場所で、勝負が決まる直前の馬の駆け引きを見ることができる。300人が観戦でき、レースごとに人の入れ替えがある。各レース10分前から入場可能。