川崎市大山街道ふるさと館展示室(川崎市高津区溝口3)で企画展「給水開始100年-近代川崎を切り拓いた水道-」が開催され、水道が川崎市発展に大きく貢献した歴史を知ることができる。主催は川崎市市民ミュージアム。川崎市上下水道局と川崎市大山街道ふるさと館が共催している。
「給水開始100周年―近代川崎を切り拓いた水道―」の訴求用ポスター
2021年に水道が給水を開始して100年を迎えた川崎市。大きな節目を迎えるにあたり「川崎水道の歴史や文化について市民に関心を持つきっかけになってほしい」との願いから企画・実施された。
2019年に東日本台風で被災した市民ミュージアム。今回は、ふるさと館の展示室を借りて実施。市内各地にある貴重な文化財や資料が公開され、来館者からその努力が高く評価されている。
川崎市市民ミュージアム学芸員の谷拓馬さんは「同展は東日本台風で被災してから初めての展覧会であり、川崎市民ミュージアムの活動を知ってもらう機会になってほしい」と話す。谷さんは、来場された方々に一番伝えたいことについて「展示を通して単に川崎水道の歴史について知ってもらうだけではなく、現代の川崎市の形成には水道が大きく関わり、水道の発展無しには現代の川崎は成り立たないことを見ていただきたい」と話す。
併せて「学芸員による展示解説」「連携上映『川崎 水を求める旅』」「記念講演会『近代水道が作った都市・川崎』」など関連イベントも開催し充実した内容になった。9月24日より開催されている「川崎市市民ミュージアム講座 展覧会見どころ紹介『給水開始100年-近代川崎を切り拓いた水道-』」は12月23日まで配信される。
開場時間は9時30分~21時30分(展示室は10時~17時)。入館無料。11月28日まで。