5月22日行われた「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2021-22」セミファイナル(準決勝)で川崎ブレイブサンダースは、宇都宮ブレックスとゲーム2を行い、宇都宮のタフなプレーに阻まれ 川崎73-77宇都宮 となりセミファイナルに連敗して今季のゲームを終えた。
「たたえるジャニング」。ゲーム後の会見で宇都宮のプレーを評価する
東地区4位の宇都宮は、ワイルドカード(上位)でチャンピオンシップに参戦。敵地で白星を重ねて4連勝。2年連続・3回目のファイナル(決勝)進出を決め、ファイナル初出場の琉球ゴールデンキングスとチャンピオンをかけて5月28日・29日・31日に東京都体育館で対戦する。
2016-17、2018-19、2020-21の各シーズンのチャンピオンシップで宇都宮に連敗を続けてている川崎。なんとしてもファイナル出場を決めたい川崎にとってゲーム2はラストチャンス。果敢に宇都宮に挑み第4Qまで1ポゼッション差で逆転する激闘になったが、パブロ・アギラール(#34)と長谷川技(#33)の両選手を欠いての布陣に苦しみながらのゲーム展開の結果、最後の反撃のパワーは持ち得なかった。
佐藤賢次ヘッドコーチは「最後の大事なところで宇都宮さんがシュートを決めてうちが決まらなかったところで差が出た。ただ選手は最後まで諦めずにボールを追いかけて頑張ってくれたので本当に感謝したい。今回の悔しい気持ちを忘れずにそれぞれの次に生かそうという話をした。今シーズンは本当に色々なことや苦しいことがあったが全員で支え合ってチームとして成長してこれた。その結果としてセミファイナルまでこれたことは本当に良かったと思っている」と今季のゲームを振り返った。
藤井祐眞選手は「苦しい時や大変な時もあったシーズンたが、ファミリーの皆さんの支えがあったからこそホームのとどろきアリーナでクォーターファイナル・セミファイナルを戦うことが出来た。来シーズンは必ず皆さんをファイナルに連れていきた」と来季へのファイナル進出を約束した。
篠山竜青選手は「あと一歩だったなと思う。惜しいところまで粘って粘って、ジェイ(ジョーダン・ヒース)もニック(ファジーカス)も交代せずプレーして。悔しいですけど、チームとしてのプライドは見せられたんじゃないかなと思う。Bリーグ1年目のチャンピオンシップに比べて、今年のチャンピオンシップはクラブとして、ファミリーとしての成長を示すことが出来たと思っている」と成長を確信していた。
ニック・ファジーカス選手は「(パブロ・アギラール選手の休場で)強みでもあるビッグラインナップが使えなかったことは痛手。ゲーム1、2ともに自分たちが点が取れない時間帯を作ってしまい、それが最終的な点差につながった。自分自身のキャリアにあと何年残っているのかわからないが、Bリーグのタイトルを獲りたいと、Bリーグ初年度からずっと王者になるんだと強く思っているので、そこに辿り着きたい」とリーグ優勝への意欲を見せた。
マット・ジャニング選手は「負けてしまい非常に残念。宇都宮のタフにディフェンスをして、タフにオフェンスをしてしっかり堅実にやってくるというのが、今日も現れていて、簡単には自分たちのバスケットをさせてもらえなかった。簡単に点を取ることも出来ず、(宇都宮は)本当にいいバスケットをされていて手こずった。最終的に宇都宮さんがいいプレーをして、最後まで勝つためのプレーをし続けたことが彼らの勝利に繋がっている。彼らをたたえたい」とエールを込めた。
佐藤ヘッドコーチは「選手は最後の最後まで諦めずにボールを追いかけてくれた。本当に感謝したい。(併せて)川崎ブレイブサンダースに関わる全ての方に、ずっとサポートして支えてくれたことに感謝したいと思う」と感謝の気持ちを言葉にして今季に幕を下ろした。