川崎駅東口の「ラ チッタデッラ」(川崎市川崎区小川町4)で3月5日、国際女性デーを記念して「ミモザの日」のイベントが行われた。
国際女性デーは、国連が1975(昭和50)年に制定したもので、女性が政治や社会活動に平等に参加できるように呼び掛ける日とされる。1904(明治37)年の3月8日に、アメリカで女性労働者による参政権を求める大規模なデモが初めて行われ、世界的にこの日を女性の平等のための記念日にする動きが高まったことに由来する。
イタリアではこの日を「FESTA DELLA DONNA(フェスタ・デラ・ドンナ=女性の日)」として、3月に満開になるミモザの花を男性から女性に贈るようになった。これを受けて、同施設でも10年前から「ミモザの日」を記念するイベントを毎年行っている。
当日は、オープニングセレモニーに女優の玉城ティナさんが登場。スペシャルトークショーにはタレントのパンツェッタ・ジローラモさんが来場し、ミモザの日の自身の経験について話した。各種ワークショップのほか、イタリア料理研究家のベリッシモ・フランチェスコさんが施設内を回り、来場客にサプライズで花を贈る企画や、「ミモザ フォト コンテスト」なども行われ、場内がミモザの香りに包まれた。
同施設を経営するチッタ エンタテイメントの美須アレッサンドロ社長は「海外では男性が女性に花を贈るシーンはたくさんあるが、日本の男性は機会も少ないため慣れておらず、意識しすぎているような気がする。イタリアではこの日は、小さい男の子からおじいちゃんまでが、感謝を込めて女性にミモザを贈り、女性がみんな笑顔になる。日本でもこういう文化がもっと広がってほしい」と話す。