川崎駅東口の商店街・銀柳街に3月12日、「Box to the future」と題して一日限りの箱型ブースが設置され、アーティストやパフォーマーが体験型のインスタレーションを行った。
地域の活性化や公共課題の解決のために、公共空間を活用することを目指して、川崎市と同商店街の協同組合が企画した同イベント。商店街アーケードの道路内に3メートル四方の箱型ブースが5つ設置され、「DJ KAZUHIRO ABO」「ハジメファンタジー」「Satoshi Miya」が音楽やファッション、ダンスのパフォーマンスを行ったほか、川崎市の自転車シミュレーターによる体験型教育、「MINEDRIP COFEE」による珈琲ドリップ体験を道行く市民が楽しんだ。
川崎市まちづくり局の沖山浩二さんは「全国各地で、道路や公園などの公共空間が、管理される空間から市民が主体的に活用する空間へ変わってきている。川崎市でもこの流れを受けて公共空間をもっと楽しく変えていくことをテーマにさまざまな取り組みを行っている」と話す。
当日は、イベントに参加した人にアンケート調査を実施し、公共空間を有効に活用することについて意見収集を行った。300人ほどのアンケート回答があり「体験型の商店街はどうだったか」「道路の真ん中でこのようなイベントがあることについてどう思うか」などの質問に、良かったという声が多く寄せられたという。「治安が悪いイメージがあるので、こういうイベントで盛り上げてほしいという声もあった」と沖山さん。
市は、これらの意見を踏まえ、今後の具体的な活用策の検討につなげていく考えという。