川崎の桜本商店街(川崎市川崎区桜本1)で11月18日・19日、「日本のまつり」が行われる。
1982(昭和57)年に始まった同祭。ほぼ毎年開催され、今年で32回目。大手スーパーの進出を反対する住民運動が地域の結束を強め、商店街が住民への感謝を表すために、大売り出しと祭りを企画したことが始まりだという。
昨年は人手や予算不足などの要因が重なり開催されなかったが、過去の出店者、出演者などから「ぜひ復活を」という声が上がり、10代から80代までが参加する実行委員会が9月に結成された。知恵を出し合いながら経費の削減を実現し、再び開催することになった。
18日は「30年前の価格に挑戦」として各商店が14時から鐘の音を合図に大売り出しを行う。20店舗以上が参加し、売り切れ次第終了する。
19日には、パレードやステージイベントが行われ、Lロードに沿って30近くの飲食ブース、フリーマーケットブースが出る。韓国の打楽器による農楽(プンムルノリ)パレードは14時15分に、ねぶたパレードは15時40分に、みこしパレードは15時45分にライフ川崎桜本店の前からそれぞれ出発する。
ステージでは、海外のブレイクダンスの大会で何度も優勝経験を持つB-BOY KATSU1さん率いる「ブギーダウン溝口」のダンス(13時55分~)や、地元に拠点を置く劇団カワサキアリスによる音楽朗読劇「アラジンと魔法のランプ」(15時~)のほか、アイヌ音楽や沖縄民謡など、多彩なプログラムが予定されている。
同祭実行委員長の脇田彰さん(65)は「自分も、子どもの頃に親に手を引かれて行った大島の夜店が心にずっと残っている。今の子どもたちにもそういう思い出になる経験をしてもらい、未来へつなげたい」と話す。「異文化理解や新しい価値観をもたらす人と人との出会いの場になれば」とも。
開催時間は、18日=14時~、19日=9時30分~17時。問い合わせは桜本商店街振興組合(TEL 044-266-1307)まで。