川崎市役所第3庁舎で8月3日、パラ卓球日本代表候補の今泉大地選手が、福田紀彦市長を表敬訪問した。
今泉さんは生まれも育ちも川崎区。生まれつき右半身に障がいを持ち、卓球を始めたのは小学6年生の頃。社会人まで健常者と一緒の大会に出場しオープン戦では何度か優勝も。4年前にパラ卓球に転向し、現在はパラ卓球日本代表候補選手3人中の1人選出されている。卓球に専念するため、昨年、川崎市職員を退職し、現在は品川区の企業にフルタイムで勤務しながら練習に励む。
今泉さんは「福田市長から激励をしていただき、ますますメダルを取るという目標に向かって走らなければという思い。夢に向かって挑戦していく姿勢を、同じ障がいを持っている人だけでなく、たくさんの人に届けたい。まずは東京2020の出場を目指す。地元川崎の人たちに応援してほしい」と話す。
川崎市オリパラ推進室長の原隆さんは「東京2020大会を契機に、誰もが社会参加できる環境を目指した『かわさきパラムーブメント』の取り組みを進めている中で、自己表現に向けて取り組んでいる今泉さんの姿勢は、まさにパラムーブメントを体現している。ぜひ東京パラリンピックに出場して最高のパフォーマンスを発揮してほしい」と話す。
今年は海外遠征に3回行き、世界の選手と戦ってきた。今泉さんは「世界の壁は大きいが自分の努力次第では届かないわけではない」と話す。8月27日から海外遠征で北京へ。「川崎代表として世界へ挑む」と意気込む。