川崎マリエンの東扇島中公園(川崎区東扇島38)で8月31日から9月1日、親子100組がテントで宿泊訓練する防災キャンプ「こども防災塾」が行われた。
親子で様々な防災体験をすることで、家庭の日頃の備えや地域での防災協力の大切さ、日頃の備えの重要性を学び、地域防災力をとしての「自助力」の向上が目的。
参加者の親子は、テントの組み立てと片付け、炊き出しの食事、避難所を想定したテント宿泊、公園内に設置された東芝の自立型エネルギー供給システム「H2One(エイチツーワン)」から出たお湯などを体験した。中でもアウトドアの道具を使った子供の火起こし体験ブースは、多くの列を作っていた。その他、効率の良いテントの張り方や、水を極力使わない「ミニ炊き出し」を実演した熊本県益城町の満田結子さんの説明に聞き入る参加者も多かった。
9月1日は、川崎マリエンの駐車場内で「九都県市合同防災訓練」が行われ、消防はしご車の乗車体験、川崎市を段ボールで型取って地形から防災を学ぶ「段ボールジオラマ」、石巻から出展し、強化段ボールで「ランボルギーニ」を実寸で製作した「ダンボルギーニ」など様々なブースが展示された。
中原区在住の田口享史さんは「2日間、親子でいろいろなことにトライするうちに、知らず知らず防災の知識がつく仕組みになっていた。不便さを楽しみながらも災害に備えるための良い経験をさせてもらった」と話す。息子の小学校1年生の竜雅君は「はしご車に乗ることが出来てとても楽しかった。ダンボルギーニも格好良かった」と笑顔を見せた。