「東海道川崎宿三角おむすびレシピコンテスト」の決戦投票が4月7日、同日稲毛公園(川崎市川崎区宮本町7)で開催された「東海道川崎宿2023まつり」で行われた。
川崎区は、東海道川崎宿の歴史や文化を生かしたまちづくりの一環として2015年より毎年、東海道川崎宿三角おむすびレシピコンテストを開催している。市内の事業者の協力を得て入賞作品を商品化し、東海道川崎宿の認知向上と地域活性化を図っている。
コンテストは、川崎宿に宿泊した将軍吉宗一行に葵の御紋に見立てた三角むすびを提供したという言い伝えをもとに企画。川崎宿が成立して400周年となる2023年の盛り上げにつなげようと、東海道川崎宿2023まつり実行委員会が毎年取り組み、5回目の開催となった。
優勝者は幸区在住の会社員、林佑馬さん。三角おむすび発祥に関係する人物の好きな食べ物と、地元をイメージした食べ物をミックスさせ、「カリカリ梅のバター醤油(しょうゆ)おむすび」を考案。購入者と審査委員の投票により112票を獲得した。
林さんは3月まで、川崎区宮本町の「和かふぇ かたなし」に勤務。スタッフ全員で川崎を盛り上げたいという思いでコンテストに参加した。
「レシピを考えるのは楽しく、大変さは感じなかった。過去のおむすびコンテストで入賞された方々のレシピを全て見直し、取り組んだ。徳川吉宗の好物であったとされるバターと、地元の公園の梅林をイメージして梅を使った」と林さん。
「優勝を取りに行く気で参加したが、まさか本当に優勝できるとは思っておらず、純粋にうれしい。景品に川崎銘菓の『大師巻き』が入っており、参加して良かった。2連覇目指し、次回も参加したい」とほほ笑んだ。