川崎ブレイブサンダース2018-19シーズンを描いたBリーグ初の長編ドキュメンタリー作品「OVER TIME-新生・川崎ブレイブサンダース、知られざる物語-」の公開が7月6日より始まった。
初日に続き日曜日の7日も満席となり好調な出足。川崎ファン、バスケファンのみならず多くの人が入場し熱気にあふれた上映が続いている。篠山竜青キャプテンは「ぐいぐいとカメラが近づいてきていた」と、シーズン中にカメラがチームメンバーに肉迫して撮影が続いていたことを伺わせた。
撮り続けた映像の尺数は時間にして500時間越え。開幕戦に連勝して始まったシーズン。好調と思わせたが、プロ化で初の4連敗、エースの負傷と戦線離脱、チームに流れる不協和音など、次々に襲いくる危機。勝利から敗北と苦悩。そして挑戦。選手・コーチ陣・スタッフが一団となって困難に立ち向かっていく姿をカメラは克明に描いていく。
真実を撮り続けたショットを、ていねいに事実に基づいてモンタージュする編集で好感が持てる演出。見終わって気がつけば選手と同じ気持ちになる作品。「悔しかった。この悔しさをエネルギーにして(次季に)立ち向かってほしい」と川崎ファンは、うっすらと涙。「シーズンか始まり2連勝したあのときに時間を戻してもう一度、挑戦させてあげたい」と話すのはバスケファン。「バスケって面白い。感動的な作品を見て良かった。今度は川崎市とどろきアリーナに足を運ぶ」と笑顔を見せる女子大生など、作品に対する評価は高い。
舞台挨拶には、北卓也ゼネラルマネージャー、佐藤賢次ヘッドコーチ、篠山竜青キャプテンと、「若手を代表して登場」とアピールする青木保憲選手の4人が登壇。佐藤ヘッドコーチは「この作品を見てあらためて悔しさを感じた」と感想を述べた。
これまで見ることのできなかったプロバスケットボールチームの真実の姿を見ることができる作品「OVER TIME」。チネチッタ(川崎市川崎区小川町、TEL 044-223-3190)で7月12日まで1週間限定で上映される。