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村の魅力を新規事業に 多摩川がつなぐ上下流間で課題解決

村民と参加者がワークショップでアイデアを出し合う

村民と参加者がワークショップでアイデアを出し合う

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 川崎で「場」づくりや「場」を活用したコミュニティ/ビジネスデザインを手掛けるファイアープレイス(川崎市幸区中幸町3)が11月4日~6日、多摩川の源流が流れる小菅村(山梨県小菅村)で「KOSUGE OPEN VILLAGE」を2泊3日で開いた。

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 参加者40人は3日間を村で過ごし、村の自然や観光資源を体験。最終日に村民と役場関係者、参加者で村の課題を見いだし「小菅村の10年後」を話し合いワークショップを行う内容。

 小菅村の現在の人口は725人ほど。最盛期は2000人以上いて当時は林業が村を支えていた。人口減少の流れを止めようと「地域おこし協力隊」とともに村の魅力を発信し続け、近年になり子育てや教育を目的とした移住者も増えてきた。村も移住者の受け入れには寛容に対応しているが、空いている家は多いながらも間取りが広すぎ、実際には住める住居が少なく移住者をこれ以上受け入れる余裕が無くなっているのが現状。

 「われわれは人と人とをつなぐ場の事業を主としている。そもそも弊社は川崎にあり、多摩川の上流と下流という関係柄、関りが無い訳ではない。お互いに無いものを補い合い、交流を深め、支え合う事が大切なのではと思いお手伝いした」と同社の渡邉知社長。

 「聞いたことも無い村だったが、3日間滞在し、村の良い所も改善した方がいい所も見えてきた気がした。最終日のワークショップでたくさんのアイデアが出て課題解決につながると思うとワクワクする。経過を見守りながら引き続き関わってみたい」と駒沢大学4年生の土屋陸さんは笑顔を見せる。

 今後も上下流間で交流を続け、アイデアを基に事業計画を出し、村の観光資源としてビジネス展開も視野に入れていく予定。

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