川崎フロンターレが1月9日、川崎大師(川崎区大師町)で同クラブ創設当初から続く恒例の必勝祈願を行った。
この日は、選手・スタッフ50人が参加。本堂では護摩を焚(た)く僧侶の後ろで、一列に並んだ選手たちが今季の勝利を祈願した。
祈願後、本堂前で集合写真撮影を終えた選手たちは、恒例行事の地元商店街へのあいさつ回りを行った。26人の選手は18班に分かれ、それぞれ担当の商店街を訪問した。
昨年は生まれ故郷の鹿島田担当だった齋藤学選手は、今年、隣町の平間を担当。約30店を回る中でさまざまな激励を受けた。「リヨン洋菓子店」店主の久保木一嘉さんは「(2017シーズンまで所属した)橫浜F・マリノスが昨季リーグ優勝したので、気兼ねなく暴れ回ってほしい」と話し、齋藤選手の似顔絵をあしらったショートケーキを用意していた。
川添園茶舗は普段なら定休日のこの日は店を開け、齋藤選手を迎えた。店主の花田三津子さんは「毎年いろいろな選手が来てくれるが、みんな感じがいい。前にケンゴ君(中村憲剛選手)が来て『お子さんに』とお土産を持たせた時の笑顔が印象に残っている。今年の応援ユニホームは誰の背番号を入れようか考えている」と笑顔を見せる。
今季の抱負について、鬼木達監督は「複数タイトルを目指し、負けることを恐れず突き進んでいきたい。システムという概念を取っ払って面白いサッカーができれば」と話す。齋藤選手は「(今季のチームに)とても熱さを感じる。本当に頑張って結果を残していかなければいけない。まずはけがをせず試合に出ること。ピッチに立ち、全身全霊で闘っている姿を見てほしい」と力を込める。