プレスリリース

アンリツ、SK Telecom、POSTECH、BluetestがAIを活用したアンテナ最適化を共同検証

リリース発行企業:アンリツ株式会社

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アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、韓国最大手の通信事業者であるSK Telecom(以下SKT)と最先端技術の研究を行っている浦項工科大学校(以下POSTECH)が取り組んでいるAIを活用したアンテナ最適化技術開発において、スウェーデンのBluetest社と連携して共同検証を実施しました。本検証では、アンリツのラジオコミュニケーションテストステーション MT8000Aおよびユニバーサルワイヤレステストセット MT8870Aを用いて実ユーザ環境でMIMO計測データを取得し、AI解析と最適化技術に基づくアンテナ性能最適化の有効性を確認しました。

また、本検証内容は世界最大規模のモバイル通信関連展示会「MWC Barcelona 2026(MWC 2026)」において紹介しました。

本検証は、実ユーザ環境を反映した計測データに基づき、アンテナ性能を定量的に評価・改善するアプローチを提示することを目的としています。スループットに加え、アンテナ間の相関度合いを示すECC(Error Correlation Coefficient)を指標とし、自由空間、手持ち操作、頭部近接といった実使用を想定した利用状況で評価を実施しました。さらに、ユーザのグリップ状態の違いを考慮することで、時間的に変動するRF環境下における性能差を明確にしました。

AI解析では、アンテナチューナ状態ごとのRF性能差をモデル化し、計測データに基づいて最適なアンテナ切り替え構成を自動的に特定しました。これにより、通信品質を維持しながら、実ユーザ環境に即したアンテナ性能の動的最適化を可能にしました。検証の結果、8本の受信アンテナ(8Rx)構成では複数のユーザ利用状況において大幅なスループット向上を確認し、4本の送信アンテナ(4Tx)構成では最大で2倍以上のスループット改善を確認しました。
検証概要
本検証では、OTA(Over-the-Air)試験環境で取得した実計測データを基にしたAIアンテナ最適化のワークフローを提示しました。以下のプロセスを通じて、最適化検証を可視化しました。
- ユーザ利用状況およびチューナ状態に応じたRF性能変動の解析
- アンテナパスごとの電力および性能特性の比較評価
- スループットおよびECCデータに基づく最適切り替え状態の導出
- 計測データに基づくAI解析による性能向上の検証

本アプローチは、従来の静的なアンテナ設計中心の評価に対し、実環境を反映した検証を可能にする点が特長です。
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ラジオ コミュニケーション テストステーション MT8000A(5G NR対応)
MT8000Aは、5G NRデバイス検証向けのRFおよびプロトコル統合型テストステーションです。本検証では、OTA環境におけるMIMO性能解析およびスループット評価に使用されました。
- 4×4/8×8 MIMO信号生成およびOTAデータ取得
- デジタルIQキャプチャによるマルチポート同期計測
- 制御された5G NRリンク条件下でのスループット評価
- 再現性と安定性に優れたRF試験環境を提供

MT8000Aにより、AI解析に必要な高信頼・高再現性の計測データ取得を可能にしました。
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ユニバーサルワイヤレステストセット MT8870A
MT8870Aは、ノンシグナリング方式の汎用RF計測プラットフォームです。本検証では、アンテナパスごとのRF特性評価および切り替え状態の比較計測に使用されました。
- チューナ状態ごとのアンテナパス別RF電力計測
- TX/RXパス制御およびRF特性評価
- アンテナ切り替え状態ごとの計測データ取得
- マルチポート構成でのRF計測に対応

MT8870Aで取得したパス別RF特性データは、AI解析における基礎データとして活用されています。

アンリツの製品・ソリューション・その他の情報は、ソリューション紹介ページおよびFacebookでご覧いただけます。

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