プレスリリース

【企業におけるChatGPT活用実態】約4割の経営層が従業員のAIリテラシーは高くないと評価。安全に活用すためのルールの必要性を大多数の企業が認識するも、整備済みは2割に留まる

リリース発行企業:NSSスマートコンサルティング株式会社

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NSSスマートコンサルティング株式会社(所在地:東京都新宿区、代表取締役:安藤 栄祐)は、業務にChatGPTを導入している企業の経営層を対象に、「企業でのChatGPT活用実態」に関する調査を行いました。

生成AIが注目を集める中、ChatGPTは多くの企業で業務効率化や新たな価値創出を目的に導入されています。
前回調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000055385.html)では、業務でChatGPTを活用している会社員を対象に調査を行い、約9割がChatGPTの出力情報を信用していると回答しましたが、最終確認は自身で行うことを前提として活用していることが明らかになりました。
では、ChatGPTを導入している企業の経営層はどのように考えているのでしょうか。

そこで今回、各種ISOの新規取得・運用サポートサイト『ISOプロ』(https://activation-service.jp/iso/)を運営するNSSスマートコンサルティング株式会社は、業務にChatGPTを導入している企業の経営層を対象に、「企業でのChatGPT活用実態」に関する調査を行いました。

調査概要:「企業でのChatGPT活用実態」に関する調査
【調査期間】2025年1月16日(木)~2025年1月17日(金)
【調査方法】PRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査
【調査人数】401人
【調査対象】調査回答時に業務にChatGPTを導入している企業の経営層と回答したモニター
【調査元】NSSスマートコンサルティング株式会社(https://activation-service.jp/iso/
【モニター提供元】PRIZMAリサーチ

自社でのChatGPT導入状況は?導入した理由は「業務効率化・生産性向上」が約7割

今回調査に回答いただいた方の、自社でのChatGPT導入状況は以下の通りです。



■自社でのChatGPT導入状況を教えてください
『ほとんどすべての業務で導入している(15.4%)』
『業務の~5割程度で導入している(18.2%)』
『業務の~3割程度で導入している(19.5%)』
『一部の業務のみ導入している(46.9%)』

『ほとんどすべての業務で導入している』という企業は少ないようです。

次に、「ChatGPTを導入した理由を教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『業務効率化・生産性向上(71.1%)』と回答した方が最も多く、『人件費や外注費などのコスト削減(28.7%)』『イノベーション推進(26.7%)』と続きました。

約7割が業務効率化と生産性向上のためにChatGPTを導入していることがわかりました。
その他、コスト削減や自社のイノベーション推進といった理由も多いようです。

ChatGPTを導入して得られた効果は「業務プロセスの効率化」が最多!課題として感じていることは?
では、ChatGPTを導入してどのような効果を感じているのでしょうか?



「ChatGPTを導入して得られた効果はありますか?(複数回答可)」と質問したところ、『業務プロセスが効率化した(53.9%)』と回答した方が最も多く、『従業員の生産性が向上した(29.9%)』『従業員のアイデアや発想力が向上した(22.9%)』と続きました。

導入した理由として多くあがった業務の効率化や生産性の面において特に効果を感じているようです。
また、ChatGPTによって従業員のアイデアの質も向上していると感じている方も一定数いました。

では、活用する上で問題点はあるのでしょうか?

「業務でChatGPTを活用して問題になっていることや不安はありますか?(複数回答可)」と質問したところ、『情報漏洩のリスクなどセキュリティ問題(36.9%)』と回答した方が最も多く、『出力情報が不正確(35.7%)』『出力情報の真偽を確認する作業を従業員がしない(22.4%)』と続きました。

セキュリティや情報の正確性の問題が浮き彫りになりました。

また、前回調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000055385.html)で、ChatGPTの出力情報の真偽を確認しないと回答した会社員が一定数いましたが、今回、企業の経営層も約2割がその点を問題視していることが明らかになりました。

従業員のAIリテラシーについて高いと回答した経営者は約6割



次に、「従業員のAIリテラシーについて、どのように感じていますか?」と質問したところ、下記のような回答となりました。

『非常に高い(14.7%)』
『ある程度高い(45.9%)』
『あまり高くない(34.4%)』
『まったく高くない(5.0%)』

約6割の方が一定以上のリテラシーを持つ従業員が多いと感じている一方で、「従業員のAIリテラシーは高くない」と感じている方も約4割いるようです。
前回調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000055385.html)で、会社員の約7割が「自身のAIリテラシーは高い」と回答しましたが、企業の経営層の回答結果と比べると乖離していることが明らかになりました。

そこで、従業員のAIリテラシーについて「高い・高くない」と回答した理由をそれぞれうかがいました。

■高い・高くないと思う理由や具体的なエピソードがあれば教えてください

『非常に高い』『ある程度高い』と回答
・高い人と、そうでない人の差が広がる一方であると感じています(40代/女性/福岡県)
・社内研修の実施(40代/女性/東京都)
・社員の学習意欲が高いから(60代/男性/埼玉県)
・年齢が高いほど新たな学習を学ばないばかりか若者の足を引っ張っている。役員ほど学ばないものが多いと気づかされる(60代/男性/愛知県)
・システム会社であるので、従業員は業務を通じて相応のリテラシーを身につけている(60代/男性/北海道)

『あまり高くない』『まったく高くない』と回答
・年齢層による格差が大きい(50代/男性/東京都)
・根拠を調べられない(60代/男性/東京都)
・まだ、プロンプトを書くこと自体、慣れていない。うまくAIの能力を引き出せない(60代/男性/埼玉県)
・内容の確認作業を疎かにする者がいた(60代/男性/福岡県)
・一部の従業員しか使いこなしていない(60代/男性/静岡県)

高いと思う理由として、社内学習・研修を行っていることや業務を通じて相応のリテラシーを身につけていることなどがあがりました。
一方で、AIリテラシーが高い人とそうでない人や年齢によって差があると感じている方も一定数いるようです。
また、高くないと思う理由として、プロンプトを書くことに不慣れでAIの能力を引き出せていない、内容や根拠を確認しないといった声もあがり、活用する上での問題点が浮き彫りになりました。

約9割の企業がChatGPTを安全に活用するためのルールやガイドラインの必要性を認識する一方、整備ができている企業は2割にとどまる
ChatGPTを業務で活用する上での問題点が明らかになりましたが、今後安全に活用していくためにはなにが必要なのでしょうか?



「ChatGPTを安全に活用することは会社の信頼性向上につながると思いますか?」と質問したところ、8割以上の方が『とてもそう思う(26.7%)』『ややそう思う(56.4%)』と回答しました。

次に、「ChatGPTを安全に活用する上で、自社で何か取り組みを行っていますか?(複数回答可)」と質問したところ、『セキュリティ対策の実施(42.6%)』と回答した方が最も多く、『出力された情報の定期的な監査や検証(31.9%)』『従業員向けの教育・研修の実施(30.2%)』と続きました。

セキュリティ対策を中心に、定期的な監査や検証、従業員への教育や研修など、さまざまな取り組みが進んでいることが示されました。
マニュアルやルール作成に取り組んでいると回答した方も一定数いましたが、ルールやガイドラインの整備状況はどのくらい進んでいるのでしょうか?




「ChatGPT活用に関するルールやガイドラインを整備していますか?」と質問したところ、下記のような回答となりました。

『すでに整備している(20.4%)』
『現在整備中(39.9%)』
『整備していないが、今後整備予定(30.7%)』
『整備しておらず、今後も予定はない(9.0%)』

『整備をしておらず、今後も予定はない』と回答した方は僅か約1割ほどで、約9割の企業がルールやガイドライン整備の必要性を認識していることが明らかになりました。

では、整備をする上でどのような課題があるのでしょうか?

『すでに整備している』『現在整備中』『整備していないが、今後整備予定』と回答した方に、「整備をする上でどのような課題がありますか?(上位3つまで選択)」と質問したところ、『責任の所在を明確化できない(44.9%)』と回答した方が最も多く、『定期的な見直しと更新が難しい(35.6%)』『法的・倫理的問題への対応が難しい(32.1%)』と続きました。

責任の所在の明確化や、ルール・ガイドラインの更新、法的・倫理的な問題への対処などが課題としてあげられ、整備の難しさが浮き彫りとなる結果となりました。

【まとめ】業務効率化を実現するChatGPT、ルールやガイドラインの整備の必要性を認識するも設備をする上で課題も…
今回の調査で、企業でのChatGPTの活用実態が明らかになりました。

ChatGPTを活用している企業の中で、ほとんどすべての業務で導入している企業は一部にとどまっており、約半数が一部の業務でのみ導入していることがわかりました。
導入した理由としては「業務効率化・生産性向上」が多くあがり、効率的な運営を目指す企業の意図がうかがえます。

また、ChatGPTの導入によって得られた効果としても「業務プロセスの効率化」が最も多くあがり、期待通りの成果が得られていることが示されました。
しかし、活用する上での問題点として、情報漏洩のリスクや出力情報の正確性への懸念、さらに、「出力情報の真偽を確認する作業を従業員がしない」という声も多くあがりました。

従業員のAIリテラシーは「高い」と回答した方が約6割で、理由として、社内学習・研修を行っていることや業務を通じて相応のリテラシーを身につけているなどの回答がよせられました。
一方、「高くない」と回答した方は約4割で、不慣れでAIの能力を引き出せていない、内容や根拠を確認しないといった回答がよせられ、活用する上での問題が浮き彫りになりました。

このような問題がある中で、「ChatGPTを安全に活用することは、会社の信頼性向上につながる」と考えている方は8割以上おり、「セキュリティ対策の実施」「情報の定期的な監査・検証」「従業員への教育や研修」など、安全に活用するために、さまざまな取り組みが進んでいるようです。

ChatGPT活用に関するルールやガイドラインについては「整備をしておらず、今後も予定はない」と回答した方は僅か約1割ほどで、多くの企業がルールやガイドライン整備の必要性を認識していることが明らかになりました。
しかし、整備に関しては「責任の所在を明確化できない」「定期的な見直しが難しい」など課題が多く、「法的・倫理的問題の対応が難しい」という声もあがりました。

ChatGPTの導入は業務効率化や生産性向上に役立っているものの、セキュリティや運用ルールの整備、従業員のAIリテラシーといった課題が多くあります。
今後、企業はこれらの課題に対する適切な対応と、より安全で効果的な活用が求められるでしょう。

「ISO」の新規取得・運用サポートなら『ISOプロ』






今回、「企業でのChatGPT活用実態」に関する調査を実施したNSSスマートコンサルティング株式会社では、ISO・HACCPの新規取得・運用サポートサイト『ISOプロ』https://activation-service.jp/iso/)を運営しています。

AIマネジメントシステムに関する国際規格「ISO42001」は、世界初となるAIマネジメントシステム(AIMS)に関する国際規格です。

「ISO42001」は、AI開発企業だけでなくAIシステムを利用する企業も認証が受けられます。

AIの開発やサービスの提供、日常的な利用が急速に進み、誰でも簡単にAIを利用できる一方で、透明性や信頼性、継続学習などのAI特有の問題や倫理的な問題などによるさまざまな課題も取り上げられています。

その結果、安全・安心なAIシステムの開発や提供、利用が求められるようになったことで、マネジメントシステムのニーズも高まりました。こうしたニーズに答えるため、ISO42001が発行される運びとなったのです。

<「ISO42001」に関するコラムはこちら>
https://activation-service.jp/iso/column/8087

ISOプロは、ISO審査員資格保有者やISO構築コンサルタント経験者が多く所属するISOの専門家集団です。

当サイトで発信する情報を通じ、サイト利用者様がISOの構築や運用などISOに関わる業務を円滑に進め、事業の成長につながるよう信頼できる情報発信を提供します。

その他ISO各種規格のコラムはこちら:https://activation-service.jp/iso/column

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『ISOプロが訊く』とは、ISOを取得した企業様にISOプロがインタビューをする企画です。
その企業が、ISOを取得した理由や取得する上での課題、ISOを取得して何が変わったのかをうかがっています。
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ISOプロが訊く:https://activation-service.jp/iso/interview

ISO・HACCPコンサルタント募集中
ISOプロでは、全国各地のISO・HACCPコンサルタントを募集しています。
『お客様の実情に合わせた各種ISOやHACCPの構築、運用』をポリシーとして、サポート業務を行っております。
私たちの想いに共感いただける方、少しでもご興味がある方はぜひお問い合わせください。

ISOプロについて:https://activation-service.jp/iso/philosophy
お問い合わせフォーム:https://activation-service.jp/iso/lp/form-collabo-entry/

【会社概要】
会社名:NSSスマートコンサルティング株式会社
所在地:東京都新宿区西新宿6-8-1 住友不動産新宿オークタワー21階
代表者:安藤栄祐
URL:https://nss-smart-consulting.co.jp/
事業内容:ISOコンサルティング事業、労務コンサルティング事業、オフィスサポート事業

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