2025年3月の大阪アジアン映画祭で初披露となり、観客の反響を呼んだ現役高校生による初監督・脚本・主演作品・映画「レイニー ブルー」が早くも2025年7月18日(金)よりアップリンク吉祥寺にて劇場公開されることが決定しました。映画の舞台となった熊本県ではDenkikanにて7月4日(金)より先行公開となります。Denkikanでの上映については特別料金を設定。ミニシアターで心を動かす経験、人生を変える映画に出会うためのきっかけにしてほしいという願いを込めて、高校生は500円、大学生・専門学校生は1,000円で鑑賞できるように準備しております。
映画同好会の部室
【イントロダクション】
高良健吾・中島瑠菜・小沢まゆ・笠兼三ら熊本ゆかりのキャストが出演
挿入歌に徳永英明の名曲「レイニーブルー」を起用
日本映画界の名優・笠智衆の故郷である熊本県玉名市・玉東町を舞台に、同じく同郷の柳明日菜による初監督・脚本作品。「映画は人生を変える出会い。私も映画を創って人の心を動かしたいー」撮影当時、現役高校生だった柳明日菜が学校に行けなかった時期の葛藤、実体験を描いた青春群像劇となります。
主演は映画「緑のざわめき」(23/夏都愛未)「メンドウな人々」(23/安田真奈)の柳明日菜。共演には熊本出身の高良健吾、中島瑠菜、小沢まゆ、そして、笠智衆の孫にあたる笠兼三ら実力派の俳優陣が参加しています。
また、徳永英明の名曲「レイニーブルー」が劇中では挿入されており、少女の不安的な日常を見事に表現しています。
【ストーリー】
笠智衆に憧れた17歳少女の不安定な日常を描いた青春群像劇
主人公の中山蒼(17)は映画同好会のたった1人の部員。彼女が敬愛する映画人は同郷の大先輩・笠智衆。夏の日の放課後、部室からボロボロの1冊の脚本が見つかります。
「この脚本は何?誰がどんな気持ちで書いたんだろう?」蒼の妄想がどんどん膨らんでゆきます。高校卒業後の進路を周りからとやかく言われるのが億劫な蒼。憂鬱な日々。
ある日、ラジオから流れてくる曲「レイニーブルー」。「私、何やってるんだろう?」
ぎくしゃくする父との関係、味方か敵かよくわからない学校の先生、癖のあるクラスメイト。笠智衆生誕の地である玉名地域の人間模様と共に描く、17歳の蒼の日常、そして小さな感情の揺れを丁寧に描いた青春群像劇です。
【監督コメント】
柳明日菜(監督・脚本・主演)
私の中学・高校は、日本のお父さんと呼ばれた俳優・笠智衆さんの卒業校です。
私の家も笠さんの生家に近く、さらに私の生まれ年や中学入学年が笠さんとちょうど100年違いという不思議な縁があります。少し自慢したくなる話ですが、同級生の誰も知らないのが少し残念です。私は、映画や演劇などの文化芸術には「触れた人の心を変える力」があると信じています。私自身、10代の頃、同世代の演劇作品に心を動かされ、「10代のうちに映画をつくる」という夢を持ちました。何をどう始めればいいのかもわからない中、がむしゃらに動き、試行錯誤を重ね、もがきながらも少しずつ形にしてきました。
この映画が、人々の心に新たな灯火を届け、映画の持つ力を再確認できる作品となることを願っています。
映画館の館長役は高良健吾
【出演者コメント】
小沢まゆ
完成した本編を観た時、熊本に居た頃の高校時代の自分を思い出しました。
女優になりたいとの夢を抱き、どうすれば夢に近づけるのかと模索していた日々。
この映画は、遠くにあるかどうかの小さな光を見つめていたあの頃の私をそっと抱きしめ、その光を目指して遠回りしたり立ち止まったりしながら歩んできた今の私を丸ごと肯定してくれたようで、涙が溢れて仕方ありませんでした。撮影当時高校生だった柳明日菜監督の豊かな感性と溢れるほどの情熱に満ちた本作は、過去から現在、そして未来への架け橋となる映画だと感じています。誰かの夢を軽んじたり、勝手に無理だと決めつけるのではなく、一緒に考え応援できる大人でありたいと改めて思わせてくれました。この映画が一人でも多くの方に届くことを願っています。
中島瑠菜
「寺田」を演じさせていただきました、中島瑠菜です。初めて台本を読んだとき、柳監督の描く世界観に圧倒されたのを今でも鮮明に覚えています。そんな物語の中で「寺田」という役を通じて作品に携わらせていただけたこと、本当に嬉しく思っています。また、撮影は私の地元・熊本で行われ、期間中はずっと温かく、幸せな時間を過ごさせていただきました。熊本の美しい景観とともに、柳監督をはじめ、素敵なキャスト・スタッフの皆さんが丁寧に紡いだ青春の物語を、ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。
笠兼三
「レイニーブルー」の現場は様々な愛情に溢れていました。映画への愛、地元への愛、スタッフ陣の監督への愛、そして監督の笠智衆愛。そんな諸々の愛情がどのような作品として結実するのか。熊本の夏はとにかく「熱」く、幸せな時間を過ごさせていただきました。柳監督、楽しい現場をありがとう。また呼んで下さいね。
父親役は笠智衆の孫である笠兼三
【応援コメント】
映画「レイニー ブルー」監督、主演の柳さんの表情に日本映画を切り拓く一筋の光みつけました。確実にAIの時代になるからこそ、人間のために必要な映画を作れる逸材です。
奥山和由(映画監督・プロデューサー)
遠くから聞こえる声…、風…、足音…、そして、懐かしい音色…。
2度と戻ることの出来ないあの頃の自分…。
監督のまなざしはとってもピュアで、みずみずしくて、情けなくて、やさしい。
俳優たちのお芝居もおかしくて笑っちゃった。
なんだかヘンでとてもチャーミングな映画をありがとうございました!
竹中直人(俳優・映画監督)
もう子供ではない、でも大人になり切れてもいない17歳という特別な年齢。その貴重な時期を生きる主人公の、不安定感、憂鬱、懸命さ、奔放さが、あらゆるショットを通じて刺すように伝わってくる。そして、それでも無限大の未来に向かってひたすら前へと歩み続ける力強い美しさに、圧倒される。
暉峻創三(映画評論家、大阪アジアン映画祭プログラミング・ディレクター)
大人になるにつれて、いつの間にか忘れてしまった青春時代。あの頃はなぜ、あんなにいつも悩み、傷つき、そして焦っていたのだろう。この映画で印象的だったのは、高校生と大人との、微妙な距離感です。大人のようで、大人ではない。高校生ならではの葛藤を等身大で描いた柳明日菜監督。熊本から羽ばたく若い力を応援しています。
遠藤洋路(教育を盛り上げる会代表、熊本市教育長)
脚本を執筆する主人公
【感想】※映画レビュー投稿サイトより
脳裏に浮かんだのは、タランティーノのテンポ。
人生100年時代であまりにも若い二十歳の監督が、普通はスルーして何となくわかったような気で踏み潰していく「生きる意味」というような壮大な問い、それを考える時間を与えないような社会の暴力を、映画という形で立派に表現していることに敬意を表する。
出演者の方々含め、舞台となった玉名(熊本)にゆかりがあることもあってか、じわじわと会場を映画の世界観で包むような作品だった。 (RIOさんのレビュー)
フェリーニの 8 1/2 みたい。
これは賛否両論でまくるだろうな。
でも、この映画好きにしかわからないような難しい作品で堂々デビューすることに、国際映画祭でデビューすることに、創作家らしい葛藤と内面をこのように表現することに尊敬の念を抱く。 (masuko08さんのレビュー)
母親役は熊本出身の小沢まゆ
【監督・キャストプロフィール】
●柳明日菜 YANAGI Asuna
熊本県出身。玉名高校演劇部で脚本・演出を担当した経験から映画の世界へ。美少女図鑑アワード2021九州グランプリ受賞。全国高校生マイプロジェクトアワード2023で、全国優秀賞、地域Summit特別賞を受賞。俳優としては『緑のざわめき』(23/夏都愛未監督)『メンドウな人々』(23/安田真奈監督)に出演。『テクノブラザーズ』(23/渡辺紘文監督)では初主演。映画『レイニーブルー』は、高校在学中に撮影に挑んだ故郷を舞台にした初監督作品で、脚本、主演も担当。
●笠兼三 RYU Kenzo
神奈川県出身。1997年MBS連続ドラマ「地獄のお夜食」でデビュー。自然体かつ個性的なキャラクターで魅せるバイプレイヤー。名優・笠智衆の孫であり、2023年にはドキュメンタリードラマ「名優 笠智衆~春風のあるがごとし~」にて自身の伯父・笠徹役を演じた。近年の主な出演作は、映画『35年目のラブレター』『首』、ドラマ「エンジェルフライト」NHK大河ドラマ「利家とまつ」、舞台「飛行場長サンテジュペリ」他多数。
●高良健吾 KORA Kengo
1987年11月12日生まれ、熊本県出身。『ハリヨの夏』(06)で映画デビュー。『M』(07)で第19回東京国際映画祭日本映画・ある視点部門特別賞を受賞。『軽蔑』(11)で第35 回日本アカデミー賞新人俳優賞、『苦役列車』(12) で第 36 回日本アカデミー賞優秀助演男優賞、『横道世之介』(13)で第56回ブルーリボン賞主演男優賞などを受賞。近年の映画出演作は、『Gメン』(23)、『愛にイナズマ』(23)、『罪と悪』(24)、Netflix「忍びの家 House of Ninjas」(24)、Prime Video「1122 いいふうふ」(24)、『劇場版 アナウンサーたちの戦争』(24)、『ルート29』(24)、公開待機作に『海辺へ行く道』(25)がある。
●中島瑠菜 NAKASHIMA Runa
熊本県出身。Seventeen専属モデル。2021年松竹大型オーディション『松竹JAPAN GP GIRLS CONTEST』グランプリ受賞。『なのに、千輝くんが甘すぎる。』で映画デビュー。NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』、Netflix『新幹線大爆破』、映画『蔵のある街』主演、CM『代々木ゼミナール』など、多方面で活躍中。
●小沢まゆ OZAWA Mayu
熊本県出身。映画『少女~an adolescent』(奥田瑛二監督/2001)で主演デビューし、同作で第42回テッサロニキ国際映画祭、第17回パリ映画祭、第7回モスクワ国際映画祭Faces of Loveにて最優秀主演女優賞を受賞。以降俳優として活動する傍ら、プロデューサーとして『夜のスカート』(小谷忠典監督/2022)、『ホゾを咬む』(高橋栄一監督/2023)を製作し劇場公開を果たす。故郷の熊本復興支援の一環として映画イベントの企画も積極的に行っている。
熊本出身の中島瑠菜さんも出演
【クレジット】
柳明日菜
中島瑠菜 渡辺紘文 鄭亜美 小沢まゆ
高良健吾 笠兼三
津川ミサ 上薗祐己 緒方隆人 宇野倖布未
藏原隆浩(玉名市長) 笠哲郎(来照寺住職)夏都愛未 村上美香 柳心々菜 政木ゆか
梶尾真治 山下泰雄 大石勝 前田憲政 安田曜 渡部友一郎 皆田征賢
久米田美麗 釜坂虹杏 一関ゆうみ 中島そら 原田青空 大久保志保
土田浩登 緒方元 中山慎之介 松下元気 加藤舞 ほか
監督・脚本:柳明日菜
プロデューサー:濱島 玲恵
音楽監督:渡辺雄司/撮影監督:渡部友一郎/録音:北原慶昭
監督補・脚本監修/渡辺紘文
スタイリスト:立山真佐代・竹内朱里/ヘアメイク:下山洋介・秋田香織
美術:益田笑利/ラインプロデューサー:太田勝一郎/制作:前田憲政・森章浩
記録:巻上開智/スチール:皆田征賢/メイキング:小山紀之/演技事務:菅原美夏
編集:柳明日菜、渡辺紘文/グレーディング:渡部友一郎/台詞整音:北原慶昭・杉田知之 効果:小塩美空・柳明日菜/翻訳:藤田可南子/ロゴデザイン:川上千織
劇場用公開映画/HDカラー/107分
制作・配給:株式会社桃 / 配給協力:TORAインターナショナル
製作:映画「レイニーブルー」製作委員会(株式会社桃)
【公式ホームページ】
https://rainyblue-movie.com/
【予告編】
https://youtu.be/1yfQz6QR_wg
【メイキング】
https://youtu.be/8G0nuNZuTBw
【映画に関するお問い合わせ】
配給・宣伝:株式会社桃(濱島)
Tel: 096-319-8011 Fax:096-319-8012 Mail: info@momo-j.net