プレスリリース

T2、レベル4自動運転の社会実装に向けた固有の課題を解決へ

リリース発行企業:株式会社T2

情報提供:

自動運転トラックによる幹線輸送の商用運行を開始した株式会社T2(東京都千代田区、代表取締役CEO:森本 成城、以下「T2」) は、「自動運転トラック輸送実現会議 ~L4 Truck Operation Conference~」*?の参画企業5社とともに、現状のレベル2自動運転トラック*?から、今後、レベル4自動運転トラック*?を社会実装させるにあたって固有の課題となる▽関東ー関西間の日中運行のオペレーション構築と、▽遠隔での車両の監視および緊急時の対応の手順を確認する実証を、2025年7月中旬以降から開始します。



1.背景・目的

2024年11月に設立した「自動運転トラック輸送実現会議 ~L4 Truck Operation Conference~」には現在、物流会社、自動車メーカー等から14社が参画し、レベル4自動運転トラックの社会実装に向けて毎月協議を実施しています。今回、本会議に参画する企業間での共創が不可欠な課題を中心に抽出し、下記2つの実証を実施することになりました。

2.実証概要

(1)実証1.:日中時間帯を有効活用した運行オペレーションの構築
現状、運送各社による関東-関西間の長距離輸送は「夜間」の時間帯に集中しており、ドライバーの拘束時間を踏まえると、往復に2日以上かかるのが実態です。ドライバーの乗車を必要としないレベル4自動運転トラックを実装し、「日中」の時間帯を有効活用すれば、これを1日に短縮し、輸送キャパシティの増大が期待できます。

また、レベル4自動運転トラックによる幹線輸送では、インターチェンジ付近もしくは直結するエリアに、一般道における有人運転と高速道路における無人運転の切り替えを行う拠点(以下、「切替拠点」)の設置が前提となるため、時間帯によっては上記拠点のキャパシティがオーバーする恐れもあり、運行ダイヤの適正化が課題となっています。また、現状、運送各社は、日中、一般道における集荷・配送に集中しており、幹線輸送する荷量が夜間と比較すると少ないため、この確保も必要となります。

切替拠点のイメージ

こうした課題を念頭に、以下のとおり、「自動運転トラック輸送実現会議」に参画する福山通運、三井倉庫ロジスティクスの荷物を日中時間帯にT2の自動運転トラックで輸送し、上記切替拠点の通過にかかる時間など運行ダイヤを確かめる実証を行います。




(2)実証2.:遠隔での車両監視および緊急時の対応
レベル4自動運転トラックは無人状態での走行を前提とするため、事故や故障などの緊急事態が発生した際に適切かつ迅速な対応を取ることができる体制を構築する必要があり、今回、KDDIと三井住友海上、日本郵便とともに、レベル4自動運転トラックを想定し、緊急時の対応の手順を確認する実証を行います。




3.今後の展望

本実証を通じて、「自動運転トラック輸送実現会議 ~L4 Truck Operation Conference~」の参加企業と連携してオペレーションの実効性検証や課題の洗い出し、解決に向けた検証を行うことにより、レベル4自動運転トラックに向けた準備を加速させてまいります。

*? 設立の際のニュースリリース:https://www.t2.auto/news/1106.pdf
*? ドライバーの監視の下に行われる、特定条件下での高機能自動運転
*? 特定の走行環境条件を満たす限定された領域において、自動運行装置が運転操作の全部を代替する状態


■株式会社T2
本社所在地:東京都千代田区内幸町二丁目2番3号 日比谷国際ビル1階
代表者:代表取締役 CEO 森本 成城
設立日:2022年8月30日
事業内容:自動運転システムの開発、レベル4 自動運転トラックによる幹線輸送サービス事業、幹線輸送に付随した関連サービス事業、その他関連サービス事業
企業サイト:https://t2.auto/
公式 X:https://x.com/t2_auto

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