プレスリリース

不動産業界のDXを支援するFacilo、中央大学 研究開発機構との共同研究で「AI時代の仲介力」を調査

リリース発行企業:株式会社Facilo

情報提供:




不動産業界のDXを支援する株式会社Facilo(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:市川 紘、以下「ファシロ」)は、中央大学(東京都八王子市、学長:河合 久)の研究開発機構「不動産ビジネスデザイン研究ユニット」(ユニット責任者:石島 博)との連携のもと、AI時代においても不動産仲介会社の担当者が発揮すべき「人ならではの価値」=「仲介力」を学術的な視点から整理し、定量的に捉える共同研究を実施し、米国を中心とする先行研究のレビューおよび国内の不動産売買経験者1,244人を対象とした独自調査の結果、AIの利用が広がるなかでも不動産売買の重要な意思決定では「人」(営業担当者)への期待が依然として高いことを確認しました。

この結果を踏まえ、不動産仲介の未来の担い手を応援する取り組みの第一弾として、ファシロは株式会社Schoo(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長CEO:森 健志郎、以下「スクー」)と連携し、2026年10月18日(日)に実施される宅地建物取引士(宅建士)資格試験の受験者を対象に、「Facilo宅建講座 直前対策」を無償で提供することをお知らせします。
背景
近年、不動産仲介業務においてもAIの活用が急速に進み、物件情報の検索・提案や事務手続きの効率化が進展しています。一方で、価格交渉や信頼関係の構築、情報の非対称性の緩和など、最終的な意思決定を後押しする局面では、依然として人による対応が重要な役割を担っています。しかし、こうした「人ならではの価値」は、日本の不動産仲介実務に即して十分に整理・測定されてきたとはいえませんでした。

近年の不動産流通市場では、新築から中古住宅へのシフトが進み、取引の複雑さに向き合う仲介担当者の役割は今後さらに重要になる一方、業界の担い手不足は現場の大きな課題となっています。「人の価値とは何か」を明らかにし、その価値を発揮する人材を育てることを一体の取り組みとして進めるべく、ファシロは学術研究と人材育成支援を同時に発表するに至りました。
研究概要
中央大学の研究開発機構は、産学官の連携による学際的共同研究を通じて、現代社会における喫緊の課題を解決できる知を生み出し、それを社会に還元することを目的として1999年7月に設立された研究機関です。ファシロは、2026年4月に設立された同機構の「不動産ビジネスデザイン研究ユニット」に産業側のパートナーとして参画し、不動産ビジネスの高度化と社会課題の解決に資する研究を開始しています。

本研究では、社会全体でAIへの期待が高まるなか、不動産売買を検討する顧客が、不動産仲介の営業担当者に求める価値を明らかにし、人が担うべき業務と磨くべき力、AIを積極的に活用すべき業務を整理することを目的としています。

研究のアプローチとして、米国を中心とする先行研究をもとに、不動産仲介で人が発揮すべき価値を仮説として整理し、21の具体的な行動に落とし込みました。
・調査主体:株式会社Facilo・中央大学研究開発機構 不動産ビジネスデザイン研究ユニット(共同研究)
・調査手法:マクロミルによるインターネット調査
・調査対象:直近5年以内に不動産の購入または売却を経験した20〜50代(AI利用頻度別のセグメント)
・有効回答数:1,244人
・調査時期:2026年7月1日(水)〜2026年7月6日(月)

調査結果
調査からは、主に以下の傾向が確認されました。






物件購入・売却それぞれの取引プロセスで参照された情報源を調査した結果、いずれにおいても営業担当者が主要な情報源となっていることが分かりました。物件購入では、取引が進むにつれて営業担当者の重要性が高まる一方、物件売却では、取引の初期段階から最も多く参照される情報源となっています。

AIは全体では補助的な情報源にとどまるものの、日常的にAIを利用する回答者に限ると、インターネット以上に参照される取引プロセスも多く、情報源としての存在感が高まりつつあることがうかがえます。



米国を中心とする先行研究のレビューを踏まえて6つの仮説能力を設定し、これらを21の具体的な行動に展開して、日本の顧客が人とAIに期待する役割分担を確認しました。いずれの行動についても、担当者主導への期待は6割以上となりました。

※6つの力は先行研究をもとに設定した仮説能力であり、今回の調査では21の行動について、顧客が人とAIに期待する役割分担を確認しました。3分類は、調査結果を分かりやすく示すための整理です。また、この図は説明上の整理であり、統計分析による能力間の上下関係を示すものではありません。

本研究では、不動産取引における「人の価値」を「仲介力」と捉え、先行研究を踏まえて6つの力を仮説として設定し、それを「対人力」「専門力」「提案力」の3つに整理しました。この3つのカテゴリーを分かりやすく示すため、「対人力」と「専門力」を土台、「提案力」を建物に見立てています。

「対人力」は、データには表れない顧客の価値観やニーズ、感情を読み解く「察する力」と、顧客の利益に沿って誠実に伴走する「寄り添う力」で構成されます。対話を重ねながら顧客への理解を深め、信頼関係を築く力を指します。

「専門力」は、一般の消費者には分かりにくい隠れたリスクを明らかにし、専門的な手続きや契約のプロセスを分かりやすく説明する「ひらく力」と、関係者の利害を調整しながら、取引を適切に管理・遂行する「進める力」で構成されます。AIが学習可能な公開情報だけでは十分に得られない、暗黙知や経験則に根ざした専門的な知見を発揮する力を指します。

そして、「提案力」は「対人力」と「専門力」を顧客への具体的な提案につなげる力です。
「つなぐ力」は、深い顧客理解に基づいて顧客に合う選択肢を見極め、整理するとともに、新たな選択肢を提示する力です。「見立てる力」は、市場動向だけでなく、顧客一人ひとりの事情も踏まえ、価格や取引の時期について根拠を持って判断し、助言する力です。いずれも、物件や市場に関する専門知識だけではなく、顧客への深い理解があってこそ発揮できる能力です。

本研究では、これらの「対人力」「専門力」「提案力」を磨き、「仲介力」を発揮することこそが、AI時代の不動産仲介において人に求められる価値であることが示唆されています。



資料のダウンロードはこちらからタイトル:AI時代の仲介力 不動産売買におけるAIに委ねる領域と営業担当者への期待

URL:https://www.facilo.jp/form/document-010/



本研究に関する対談記事
ファシロの公式noteにて、本研究に関する対談記事「Faciloと中央大学の産学連携研究クロストーク。AI時代の「人の価値」を解き明かす」を公開しています。
URL:https://note.com/facilo/n/n7a2fc7c652c5



講座概要



調査が示した"人ならではの価値"を、これから発揮していく人材への応援として、本年度の宅建試験の直前対策講座をスクーが提供するデータ活用型LMS「Schoo Swing」を通じて無償公開します。

宅地建物取引士試験は、毎年約25万人が受験する国内最大級の国家資格試験です(2025年度実績:受験者数約24.5万人、合格率18.7%)。

本講座では、日本で唯一の不動産学部である明海大学不動産学部の元教授であり、『スッキリわかる宅建士』シリーズ(TAC出版)の著者でもある中村 喜久夫氏を講師に迎えます。同氏が監修した独自カリキュラムに基づき、直近の法改正を踏まえながら、試験直前に押さえておくべき重要ポイントを短期集中で解説します。
・対象:どなたでも(宅建士試験受験者を想定)
・形式:オンデマンド配信
・内容:直近の法改正を踏まえた試験直前の要点整理(全5回・各約30分/確認テスト付き)
・講師:中村 喜久夫 氏
・受講料:無料
・提供開始:2026年9月10日(木)
・詳細:https://www.facilo.jp/lp/takken/

ファシロは、不動産仲介会社向けにプロダクトを開発・提供する立場として、業界関係者の皆さまに育てていただいた自覚のもと、これから宅建士を目指し業界に飛び込もうとする方々を応援したいという想いから、本取り組みを企画しました。
今後の展開
スクーとの取り組みは、両社が共同で取り組む不動産業界の人材育成支援の第一弾です。今後は、通年で学べる宅建試験対策講座(年間コース)や、不動産仲介営業の実務スキル習得を支援する若手向け研修プログラムなど、資格取得から仲介力の育成までを一気通貫で支えるコンテンツの提供を順次検討します。また、中央大学との共同研究は、仲介力のさらなる分析・論文化に向けて継続します。「人の価値」の解明とその担い手の育成の両面から、不動産仲介業界の持続的な発展に貢献してまいります。
コメント
市川 紘(株式会社Facilo 代表取締役 CEO)


「AIによって、不動産仲介の仕事はなくなりますか?」
セミナーなどに登壇すると、仲介会社の方から決まって聞かれる質問です。私は、Faciloのテクノロジーと営業担当者の「人ならではの力」が掛け合わさることで、素晴らしい顧客体験が生まれる場面を間近で見てきました。その経験から、人の価値はAIに代替されるのではなく、AIによって増幅されるものだと考えています。

今回の研究は、その考えをさらに一歩進め、これまで抽象的に語られてきた「人ならではの力」を、中央大学さまの学術的な知見と支援のもとで明らかにする取り組みです。研究を通じて体系化した「仲介力」が、人が磨くべき力とAIに任せるべき業務を見極め、それぞれの強みを生かして協働するための指針として、仲介現場で広く活用されることを願っています。

また、本研究の成果を踏まえ、不動産仲介業の未来を担う方々を応援するため、Schoo(スクー)さまと連携し、宅建試験の直前対策講座を無償で提供します。「人ならではの力」を発揮し、より良い不動産取引を実現したいと志す方々が、そのスタートラインに立てるよう後押ししてまいります。




石島 博 氏(中央大学大学院 法務研究科 教授)


本研究を通じて、AI時代における不動産仲介の「人の価値」を、学術的な視点から実務に結びつく形で明らかにしていけることを期待しています。
顧客の意思決定を支える「仲介力」を計量化・可視化し、不動産産業にとって共有可能な知見として還元することが本研究ユニットの役割です。今後は、AIと人のよりよい役割分担をさらに検証し、人材育成やサービス設計、実務への社会実装につなげていきたいと考えています。



谷山 智彦 氏(中央大学 研究開発機構 機構客員教授)


本研究が、不動産仲介におけるAIと人のよりよい役割分担を考える出発点となることを期待しています。AI時代は、人の価値を問い直す時代です。
日本における「よい仲介とは何か」を実証的に捉え、経験や感覚で語られてきた仲介力を、顧客への価値説明、人材育成、サービス設計を支える共通言語へと育てたいと考えています。
今後は研究成果を業界の実務や技術開発へ還元し、人とAIの協働によって顧客のよりよい意思決定を支える、次世代の不動産仲介業のモデルを描き、社会実装への道筋を探ってまいります。



中村 喜久夫 氏(明海大学不動産学部 元教授、不動産鑑定士)


試験まで約1カ月。合否を分ける『区分所有法、不動産登記法、国土法、税法の改正点』や『建築基準法など受験生の盲点』に特化し、丁寧かつ簡潔に解説しました。また、法改正の知識は、すでに資格をお持ちの方のスキルアップにも必ずお役に立つものと思います。
FaciloさんとSchooさんの今回の取り組みは、業界全体のリスキリングと組織力強化を後押しする大変価値あるものと期待しています。ぜひ本講座を活用し、合格を勝ち取ってください。



古瀬 康介 氏(株式会社Schoo 取締役執行役員 COO)


私自身、前職で不動産関連サービスに携わり、いつか業界に恩返しをしたいと思い続けてきただけに、この形で実現できることを心から嬉しく思います。担い手不足やAIの業務活用、AI時代だからこそ問われる人の価値など、不動産業界がこれから向き合うテーマの多くは、学びで解決できると考えています。スクーは9,000本以上の授業制作で培ったノウハウとデータ活用型LMS「Schoo Swing」で、講座づくりと運営に伴走します。資格取得から仲介力の育成まで、学びの力で業界の担い手を育てる取り組みをFaciloと共に広げていきます。



近日開催のウェビナー



・イベント名:産学連携クロストーク「AI時代に、不動産仲介の『人の価値』はどう変わるか」
・概要:中央大学 研究開発機構 不動産ビジネスデザイン研究ユニットとの共同研究の成果をもとに、研究者・実務家4名が「これからの仲介力」について語るクロストーク対談
・日時:2026年10月19日(月)12:00〜13:00
・形式:オンライン(参加費無料)
・URL:https://attendee.bizibl.tv/sessions/seItBRwsoHee

不動産ビジネスデザイン研究ユニットについて

本研究ユニットは、不動産に関わる経済、政策、テクノロジーを統合的に研究し、不動産ビジネスの高度化と社会課題の解決に資することを目的とする。不動産は、我が国の経済と社会を支える基盤である。それに伴う不動産ビジネスは、金融との融合やデータ・AI等の技術革新の進展により、大きな変革期を迎えている。また、住宅問題や地域活性化等の社会課題においても、その役割は一層重要となっている。

本研究ユニットは、このような状況を踏まえ、不動産ビジネスに関する諸課題を学際的に研究し、新たなビジネスモデルや制度のあり方を提示するとともに、社会実装へとつなげることを目指す。さらに、中央大学における不動産・都市・インフラ分野の学際研究を一層強化するとともに、産官学連携の推進を通じて研究力および社会的発信力の向上に貢献する。あわせて、研究成果を教育へ還元することで、次世代の高度専門人材の育成に寄与する。すなわち、不動産ビジネスの未来像をデザインし、その社会実装を先導する中核的な研究拠点としての役割を担う。

研究ユニット名 :不動産ビジネスデザイン研究ユニット
研究課題:不動産に関わる経済政策及び科学技術等の分野横断的な研究、社会実装の推進
ユニット責任者 :石島 博 中央大学大学院 法務研究科 教授
専任研究員:小林 明彦 中央大学大学院 法務研究科 教授
URL:https://www.chuo-u.ac.jp/research/introduction/rdi/unit/

株式会社Schooについて

「世の中から卒業をなくす」をミッションに、インターネットでの学びや教育を起点とした社会変革を進めている。オンライン生放送学習コミュニティ「Schoo for Personal」は2012年のサービス開始後、「未来に向けて、社会人が今学んでおくべきこと」をコンセプトとした生放送授業を毎日無料提供。過去の放送は録画授業として約9,000本公開中。法人向けには社員研修と自?啓発学習の両立を実現する「Schoo for Business」を提供し、累計登録会員数は約144万人、累計導入企業数は4,500社を突破。2021年にはデータ活用型LMS「Schoo Swing」を提供開始。2026年4月には、地域向け総合HRサービスを展開する子会社「LoLLL株式会社」を設立。日本中から自分らしい仕事と暮らしを見つける、Lターン実現サービス「LoLLLキャリア」、地域企業の人事機能立ち上げに伴走する「LoLLLビルド」、地域ごとに最適化した学びの場をつくる地域共創型人材育成サービス「SchooMesh」を展開。(事業開始予定?2026年中 ※有料職業紹介事業許可の取得後を予定)採用・組織開発・学びの仕組みづくりを一体で支援し、さまざまな資本が大都市圏に偏在するのではなく、地域と循環する社会の実現を目指している。
(※数字は2026年6月末時点累積)

会社名 :株式会社Schoo(スクー)
代表者 :代表取締役社長CEO 森 健志郎
設立 :2011年10月3日
所在地 :〒150-0032 東京都渋谷区鶯谷町2-7 エクセルビル4階
事業内容:インターネットでの学びや教育を起点とした社会変革
URL:https://corp.schoo.jp/(コーポレートサイト)・https://schoo.jp/(個人向けサイト)・https://schoo.jp/biz(法人向けサイト)・https://dx.schoo.jp/(高等教育機関向けサイト)・https://note.schoo.jp/(公式note)
AI駆動 不動産営業OS「Facilo(ファシロ)」について
Faciloは、不動産仲介の営業プロセスを統合するAI駆動の営業OSです。購入・売却・賃貸・事業用の4つの「仲介クラウド」で物件提案から顧客対応・追客までを進化させ、仲介現場を支えています。

「Facilo」の主な特長
- 購入・売却・賃貸・事業用の仲介業務をワンプラットフォームで統合
- AIによる物件提案の自動化で、提案準備時間を大幅に削減
- 顧客専用マイページで情報共有・比較検討をスムーズに




サービスに関するお問い合わせ
ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。
・お問い合わせフォーム:https://www.facilo.jp/form/consultation/
・Email:contact@facilo.jp
・TEL:03-4588-4251(平日9:00〜18:00)

株式会社Faciloについて
「住みかえを軽やかに、人生を鮮やかに。」をビジョンに掲げ、日本の不動産取引をよりスムーズに、住みかえをより身近な選択肢へと進化させることを目指す、2021年設立のスタートアップ企業です。不動産取引のプロセスをクラウドで一元化・可視化し、営業の価値を最大化するとともに顧客体験の質を向上させる不動産コミュニケーションクラウド「Facilo」を開発・提供。家に暮らしを合わせていた時代から、暮らしに合った家を選べる時代へと支援をしてまいります。

社名:株式会社Facilo
本社:東京都中央区八重洲2-2-1 東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー7F
代表:代表取締役 CEO 市川 紘
事業:不動産コミュニケーションクラウド「Facilo」の企画・開発
設立:2021年10月18日
URL:https://corp.facilo.jp/

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