川崎市営の夢見ヶ崎動物公園(川崎市幸区南加瀬1)の公認ホームページが11月、公開された。
ホームページを作成したのは、同動物公園の麓に住むデザイナー石井秀幸さん。動物のアップ写真をふんだんに使い、パソコン・スマホのどちらでも見やすいデザインにしたという。
川崎市が管理し、入場無料の同動物公園は、市内の保育園や幼稚園の遠足の行き先としても定着しており、市民にとっては愛着のある動物園。「動物園まつり」などのイベントも行っているが、独立したホームページがなく情報の周知が難しいため、小さい子どもを持つ親などからは要望が寄せられていた。
石井さんは「ここで生まれ育った僕にとっては、なじみの深い場所だったが、麓にいてもどんなイベントがあるかなど知らないことが多かった。せっかくの市民の動物園の魅力をいろいろな人に伝えたいと考えていたところ、調べてみると『ゆめみにゅーす』など、紙媒体での情報発信は積極的に行っているようだったので、何か自分に手伝えることがあれば、という気持ちで園長に掛け合い、サイトを作ることになった」と話す。
岩瀬耕一園長は「まさか近所の方から申し入れがあるとは思ってもみなかったから、うれしかった。スタッフは日々の業務で手が回らない部分なので、地域の方が園の魅力を発信してくれるのはとても助かる」と顔をほころばせる。
「サイトには、普段はなかなか近くで見られない動物の表情が分かる写真を使って、動物に興味を持つきっかけにしてもらいたいと考えた。今後は動物たちに関する豆知識や、飼育員さんの裏話なども載せて、スマホを片手に園内を散策してもらっても楽しめるようなサイトにしたい」と石井さんは展望を語る。