夢見ヶ崎動物公園(川崎市幸区南加瀬)1)で1月6日、新顔のエリマキキツネザルの雌「バジル(愛称)」の公開が始まった。
エリマキキツネザルは、マダガスカル島の熱帯雨林にのみ生息するキツネザルの仲間で、樹上で生活をする。国際自然保護連合の指定する「絶滅危惧種リスト」に「絶滅の危険が極めて高いもの」として分類されている。
同園では昨年12月20日、先にいた雄のエリマキキツネザル「ユウト(愛称)」(14歳)の繁殖相手として、日本モンキーセンター付属博物館世界サル類動物園(愛知県犬山市)からバジルを迎えた。
ユウトは2002年4月に秋田県秋田市の動物園から同園にやって来て別の雄と一緒に生活していたが、2015年からは単独で暮らしていた。バジルはユウトにとって初めての「お嫁さん」になる。
お互いに慣れるために、現在は仕切り越しで交流する2頭だが、同園では少しずつ一緒にいる時間を増やす予定。岩瀬耕一園長は「ユウトも気になるようで、バジルの近くへ様子を見に行っている。2頭の相性が合って、かわいい赤ちゃんが誕生すれば」と期待をのぞかせる。
開園時間は9時~16時。入園無料。