川崎フロンターレの選手らが1月16日、川崎区、中原区、宮前区のスーパー4カ所を訪問し、「かわさき応援バナナ」の販促イベントとして握手会を行った。
「フロンターレを僕が引っ張ります」とファンの前で誓う小林選手
500人以上のファンが集まったイトーヨーカドー武蔵小杉駅前店(川崎市中原区小杉町3)では、バナナのかぶり物をした小林悠選手が現れると、一斉に歓声が上がった。バナナを3パック以上購入した人に配られる非売品のポストカードは、開店後30分で予定枚数を終了していたという。小林選手は握手会の後、必勝ダルマに目を入れ、今期の優勝を誓った。
必勝祈願のため午前中に川崎大師を訪れ、午後は地域の商店街にあいさつ回りをしていた同クラブ。「かわさき応援バナナ」のイベントを含めて新年恒例の行事だが、「今年は特に多くのファンの方に来ていただいている」と同クラブの藁科義弘社長。青いユニホームを着た子どもたちに囲まれ、握手を求める列が途切れない小林選手を見ながら「ファンの皆さんの温かい応援のおかげで、選手も街に愛着を覚える。この声援に応えて今年こそ、チームのタイトルを取る」と力強く話す。
同店では小林選手のチーム残留が決まった昨年11月末から、小林選手のチャントである「アンパンマンマーチ」にちなみ、あんパンを売る企画を行ってきたが、この日も会場ではたくさんのパンが売れ、累計販売個数を表示する「ゆうパンメーター」は1万9619個を記録した。
同店の西川晃石店長は「今日は地元のパン屋さんも協力してくれて、この店で地元のあんパンを買ってもらうことができた。昨年の等々力競技場の平均観客動員数である2万2136個を目指して、引き続きあんパンを売って小林選手とフロンターレを応援する」と意気込みを語った。
イトーヨーカドー川崎店(川崎区小田栄2)では、先シーズンJリーグのMVPを獲得した中村憲剛選手が握手会を行った。アメフトの「富士通フロンティアーズ」で活躍する西村豪哲選手が応援に駆け付ける一幕も。
中村選手に会うために川崎店に足を伸ばした中原区在住の小幡和夫さん(39)は「親子でずっと中村選手を応援してきた。MVP獲得はファンとして誇りに思っている」と顔をほころばせた。息子の智哉くん(11)は「初めてMVPトロフィーを目の前で見ることができてうれしかった。触らせてもらうと、ずっしり重かった」と喜びを語った。