川崎区小田で13日、「Oda petit marche(オダプティマルシェ)」が開催された。主催はオダプティマルシェプロジェクト。
会場となったのはJR南武支線小田栄駅近くにある防災空地(小田3)。木造住宅が密集する小田周辺の火災時の延焼を防ぎ、災害時の避難場所として使用するため整備された空地を、憩いの場として活用しようと地元の主婦たちが発案した。
小田三丁目町内会と、身近で交流できる「まちのひろば」の創出を支援する市職員のプロジェクトチームが協力して運営。麻生区の農家グループ「畑から、台所へ。」が育てた野菜や、中原区の工房「かんだ手作り工房」の陶芸品、幸区の「鍵屋醸造所」のクラフトビール、移動カフェ「Izzy's cafe」のオーガニックコーヒーなどを販売した。
マルシェを発案し、自身も出店したイラストレーターのオキ・ジュンコさんは「小田は、昔ながらの商店街や迷路みたいな細い小道などが面白いまち。遠方へ出掛けなくてもなれ親しんだまちの中で楽しめることをしたいと思った。野菜の直売所がないことや、新しくておしゃれな雰囲気を地元に取り入れたいと思ったことから、マルシェを発案した」と話す。
「ZOOMによる打ち合わせを重ね、地元町内会やさまざまな人の協力があったおかげで想像以上に良い場が作れた。今後はたくさんの人に周知してもらう方法を練り、地元のさらなる盛り上げにつなげたい」とも。
近隣に住む主婦の奈良優香さんは「普段人が全くいない空地がどのように活気づくのかが楽しみだった。地元住民が集まってにぎわう様子を見て、このようなイベントを求めていた人が多いのではないかと感じた。今後もいろんな企画でこの空間を利活用し、地域が盛り上がるといいと思う」と話す。