「厄よけ大師」として知られ、例年310万人ほどが初詣に訪れる大本山金剛山金乗院平間寺(川崎大師)で、新年を迎える準備が進んでいる。
12月25日には、恒例の「すす払い」が行われた。1年間に積もったすすやほこりを払う作業で、僧侶が6メートルの竹ササを使って大本堂の汚れを落とした。
大本堂の「すす払い」と平行して、境内では、初詣の参拝客を安全に誘導する警察官が広報訓練を実施。混乱を避けソーシャルディスタンスを確保しながら安全に初詣ができるよう参拝客を列ごとに分けて誘導するトレーニングが行われた。
既に大山門前には、「注連縄(しめなわ)」が設置されており、12月31日の早朝に「正月飾り」の取り付けを行い初詣の準備が完了する。
31日の夜には「除夜法楽」が鐘楼堂で行われ、法楽のあと百八つの鐘がつかれ新年を迎える。大本堂では、除夜の鐘とともに、貫首が山僧侶を従えて上堂し、御本尊厄除弘法大師ご宝前で「元朝大護摩供(がんちょうおおごまく)」を行い、国家安穏、玉躰安穏並びに十方信徒の諸願成就が祈願される。
川崎大師では、初詣に向けて、境内や大本堂のほか護摩祈祷中でもマスクをつけたままでの参拝を推奨している。「お護摩札」についてもインターネットや手紙での申込みも行っている。