JR武蔵小杉駅近くにあるオステリア「Camellia sinensis(アトリエ カメリアシネンシス)」が現在、週末限定でマルシェ営業をしている。
店主の臼田文さんが一人で切り盛りし、お茶とワインに合う食事を提供するオステリア。緊急事態宣言下で感染防止に配慮しながらの最善の営業を考え、通常の営業を一時中止して週末マルシェの形をとることにしたという。
臼田さんは「前回の緊急事態宣言の時には、店を営業しながらテークアウトに対応したが、一人でのオペレーションなので、どちらかのお客さまを待たせてしまうことが多かった。今回は、思い切って通常営業をお休みすることにした。家で料理を楽しんでもらえたら」と話す。
「飲食店には国からの補助金が出るが、生産者への支援がなく、厳しい状況。いつも世話になっている農家の方たちを少しでも支えたいと思った」とも。
カウンター5席にテーブル1卓という小さい店内に、臼田さんの手作りする弁当やパテ・ド・カンパーニュ、トリッパのトマト煮などの総菜、三島の農家などから届いた野菜も並ぶ。季節のタルトなどの焼き菓子は人気が高く、すぐに売り切れる。
常連だという女性は「ここの料理は一見素朴に見えて、自分では作れないプロの味。買って帰って家族で楽しめるのはうれしい。でも、早くまたカウンターで飲める日がきてほしい」と話す。
週末マルシェは2月7日までの金・土・日曜。13時~19時まで(売り切れ次第終了することもある)。マスク着用と、エコバックの持参を呼び掛けている。