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J1白星発進の川崎フロンターレ 営利目的のチケット転売撲滅へ

前半8分、田中碧選手によるCK。一昨年のJ1王者マリノスを迎え、完封勝利を収めた

前半8分、田中碧選手によるCK。一昨年のJ1王者マリノスを迎え、完封勝利を収めた

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 今年もJリーグが開幕した。先行して金曜開催となった2月26日の等々力陸上競技場では、川崎フロンターレが橫浜F・マリノスを迎え、2-0で白星発進した。

転売禁止を訴えるロゴマーク

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 平日18時のキックオフにもかかわらず、緊急事態宣言下における上限5,000枚のチケットは完売。実に4,868人のファン、サポーターが駆け付けた。メインスタンドでは密集を避けつつも「元祖ニュータンタンメン本舗」等々力陸上競技場店で一部メニューがキックオフ前に売り切れるなど、ささやかなにぎわいも見られた。

 仕事を早く切り上げて駆け付けたサポーターの津田聡さんは「いきなり開幕戦での神奈川ダービー。まだ入場者制限がかかってる中、何とも勿体ないカードではあるけども……。まずは無事に試合が開催できたのが何より」と顔をほころばせた。

 試合は前半、家長昭博選手の2得点でフロンターレが先行。後半になるとマリノスが反撃を仕掛け、押し込む展開となるもホームチームが耐えしのぎ完封勝利を収めている。

 今後、フロンターレのホームゲームは、3月3日のセレッソ大阪戦(AFCチャンピオンズリーグ2021出場のため第11節を繰上開催)、10日の徳島ヴォルティス戦、13日の柏レイソル戦と続く。7日に緊急事態宣言が解除された場合、入場者数制限が段階的に緩和される見通し。クラブの運営担当・石田亮太さんは「昨年の経験を活かし、今後も着実に感染防止しつつ試合を開催していく」と気を引き締める。(7日現在、緊急事態宣言は延長された。徳島戦および柏戦のチケットは完売)

 その一方で懸念されるのが、チケット転売仲介サイトやフリマアプリでの営利を目的としたチケット転売。これは2019年より施行された「チケット不正転売禁止法」に触れるほか、神奈川県迷惑行為防止条例の違反に問われる可能性もある。さらには「万が一試合会場で感染者が発生した場合の個人特定が困難となるため、転売行為は絶対にやめてほしい」とクラブは訴える。

 チケットセールス担当の本明知己さんは「開幕戦のチケットについては一時は30枚ほど非正規に売り出されていた。ファン、サポーターの皆さまはこれらを買わないで」と話し、警察や行政との効果的な連携を探る考えを示した。

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