10区(鶴見~大手町、23.1キロ)をトップでタスキを受け取った青山学院大学(安藤悠哉=4年)が箱根駅伝3連覇を目指し川崎市内を力強く走り抜けた。
第93回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)復路(芦ノ湖~東京、5区間=109.6キロ)が3日の8時にスタートし最後のランナーが鶴見中継所でタスキを受け川崎市内の国道15号線上を縦断し最後の川、多摩川を超え東京に入りゴールの大手町を目指す。
川崎市内の国道15号線の沿道で応援していたホテル店員の岡久雅昭さん(44)は「生で見るのは初めてで想像をはるかに超え速くて驚いた。ランナーには神奈川県と東京の架け橋である川崎の空気も楽しんでもらいたい」と話す。
9区の終盤、東洋大学(野村峻哉=3年)が早稲田大学(光延誠=3年)を抜き2位に浮上。1位との差は鶴見中継所で6分30秒差、このまま青山が逃げ切りゴールすると同大会3連覇、出雲全日本選抜、全日本大学駅伝と3冠となる。今大会で9度目の指揮を取る青山の原晋監督は「故障者も出る中、楽に勝てる大会ではない」と大会前にコメント。多くの期待を集め過去に区間賞を4回獲得した7区(小田原~平塚、21.3キロ)の青山学院大学(田村和希=3年)が途中アクシデントに見舞われた。復路を重視した采配が活きるかは残り20キロが勝負。
県内の神奈川大学はこの時点で4位と健闘している。