多摩川河川敷で7月30日、大人と子どもで楽しむチャンバラ合戦「IKUSA 戦」が開催される。
同イベントは、NPO法人「ゼロワン」が提唱する体験型エンターテインメント。スポンジ製の刀で、相手の腕に着けたボール(命)を落として勝敗を競い合う。川崎市中原区で定期的に開催されている「こすぎの大学」を主宰する岡本克彦(44)さんが5年前、東京地区で開催された回に参加し、親子で楽しめるイベントとして川崎でも開きたいと思い立ち「こすぎの大学」とのコラボレーションという形で今回、武蔵小杉で実施することになった。
同NPOは大阪で5年前に誕生。日本らしさや、コスプレなどの文化を取り入れたイベントとしてチャンバラを使ったゲームを考案し、日本各地で開催してきた。遊び方は3種類あり、2チームに分かれて相手チームをせん滅することを目的とする「チーム戦」、両チームの大将の命を取るまで戦う「大将戦」、参加者全員の中から最強の武者を決める「バトルロイヤル」。2時間ほどの間に、その全てのパターンで6回ほど合戦を行う。「各地で、こんなに子どもと一緒に夢中になれたのは初めてという声を頂く」と同NPOの東京代表を務める元親さん。「子育て世代が増えている人気の街、武蔵小杉でも、たくさんの親子に楽しんでもらいたい」とも。
「こすぎの大学」は2013年9月に始まって以来、毎回参加者が増えている武蔵小杉の人気イベント。平日夜の開催にもかかわらず多くの会社員が詰めかける。毎回ジャンルを超えていろいろな分野の講師が登壇し、ワークショップ形式で参加者自らが問題の解決法を発見していく。
今年3月に開催された「武蔵小杉をつなぐ」をテーマした回で、実現したいコミュニティーの例として「大人も子どものようにはしゃぎながら一緒に楽しめるイベントでつながれる街」という発案があり、「オトナモナー」という企画が立ち上がった。今回のイベントはその第1弾。「これをきっかけに、今後もさまざまなオトナモナー企画を立ち上げていきたい」と岡本さんは話す。