元住吉の「福街不動産」(川崎市中原区木月祇園町、TEL:044-750-0409)で3月6日、地元の量り売り店「バルクフーズ」と協力してワークショップ「トレイルミックス作ろっ会」が開催された。
トレイルミックスは、ナッツやドライフルーツなどを混ぜて作る携帯食。栄養価が高く自然志向の食物を手軽に取れるとして、トレイルランニングや、山歩きをする人の間では人気が高い。この日は、バルクフーズの店長である伊藤弘吉さんが、ナッツ7種、ドライフルーツ14種、オーガニックチョコレート2種を持参し、午前・午後ともに6人ずつの参加者がその中から食材を選び、100グラムずつ2袋のトレイルミックスを作った。
同区井田に住む小林智子さんは「福街不動産は、いつも面白そうなワークショップをやっていて気になっていた。今日は都合がついたので参加してみたが、とても楽しかった。自分好みの食材を選んで詰めるだけで、手軽に食材の知識も得られた」と笑顔を見せた。
伊藤さんは「欧米では量り売りはかなり一般的だが、日本ではまだそれほど周知していない。自分の好きなものを必要なだけ手に入れられるのは楽しいし、気軽に体験してほしかった。お店にはさらにたくさんの種類の食材があるので、そちらにも足を運んでもらえたら」と話す。
福街不動産は2016年7月に同地にオープンし、物件の紹介だけなく「カルトナージュレッスン」や、「フルーツカッティングしちゃおっ会」「ミニ四駆タイムトライアル」など、街に開けたワークショップを行ってきた。以前は「もとえ珈琲」(現在は「Mui」として木月3丁目に移転)だった店舗を居抜きで使っているため、白を基調にしたカフェのような空間が特徴。
同店を経営する福地真吾さんは「不動産店では普通、店の中でくつろぐことはないと思うが、せっかくこういう店舗なので、お店で楽しんでもらいながら、街を知ってもらうお手伝いができればと思い、ワークショップをしている」と話す。「毎週火曜の夜には、『モフスル』(=元住吉フリースタディルーム)として、22時までお店を開放している。誰でも利用できるので、気軽にのぞきに来て」と呼び掛ける。
「モフスル」は、毎週火曜、19時~22時。無料。