富士通スタジアム川崎で3月25日に開催された「KPMGカップ ブラインドサッカークラブチーム選手権2017」で、「かわさきオープンエアプロジェクト」の子ども記者2人が出場選手や川崎市の福田紀彦市長に取材を行った。
同プロジェクトは、川崎市とNPO法人高津総合型スポーツクラブSELFが連携し、スポーツを通じて障がい者理解啓発を実践している文部科学省の委託事業。障がい者スポーツの普及促進を目指すために昨年、川崎市の協力を受けて発足した。市内の障がい者が参加するスポーツイベントなどで活動している。
この日、取材を行った子ども記者は高津区の山本暖(だん)くん(12)と尾崎新(あらた)くん(12)の2人。インタビューを受けた福田市長は「障がいを乗り越えられるブラインドサッカーの魅力を障がいのある人、ない人に関わらず広げていきたい」と答えた。リオパラリンピック・ブラジル代表のダミアン・ラモス選手にもブラインドサッカーを始めたきっかけや意気込みなど、通訳を通じてインタビューを行った。
子ども記者になって2回目の取材を終えた山本くんは「前回は学校での取材だったので気楽だったけれど、今回はとても大きな会場で市長や選手にインタビューをすることになり緊張した。無事に終わりホッとしている。楽しかった」と話した。初めて観たブラインドサッカーの試合については「何も見えない状態とは思えない迫力に驚いた」という。
大会は海外招聘(しょうへい)チームとなるブラジル代表を含め、全13チームが参加。各チーム迫力あるプレーを披露し、翌日の決勝戦ではブラジル代表がたまハッサーズを2-0で下して同大会2回目の優勝を飾った。