元住吉駅のコーヒー店「Mui(むい)」(川崎市中原区木月3、TEL 044-767-1368)が5月10日、開店から4周年を迎える。
元住吉駅西口のブレーメン商店街から路地に入った所にある同店。横浜市鶴見区出身の店主、大沢征史さん(37)は都内にある堀口珈琲(コーヒー)で修業後、独立。流行に左右されやすい都心部を避け、入念にマーケティングをした結果、東横線の元住吉に出店することを決め、2013年5月に木月祇園町に「もとえ珈琲」を開いた。
2015年7月に現在の場所へ移転し、店名も「Mui」と改めた。店舗面積は24坪ほど。店の奥にはガラス張りの焙煎(ばいせん)スペースがある。「無為自然」から取ったという店名の通り、「あるがままに良い豆を提供することだけを考えている」と大沢さん。「手作業で豆をより分け、丁寧にローストすることで雑味のないすっきりした味わいのコーヒーになる。お客さんが飲んで、自分の舌を信じられるように、こちらは確かな材料と技術で良いコーヒーを提供する」と話す。
コーヒーに合う自家製スイーツやキッシュなどのほか、武蔵中原のパン店「ラルブルアパン」(中原区上小田中6)のトーストも提供する。
おいしいコーヒーの飲み方を知ってもらうために、一般向けに「ペーパードリップ実習」や「飲み比べ」などのセミナーも行っている。次回の開催日は4月15日、16日。大沢さんは「地元の人たちとは横のつながりを作っていきたい。川崎だから都内より劣っているに違いないというような固定概念は取り払って、ここに世界一のものがあるということを住んでいる人が心から思えるような街にしたいし、そのためにこの店ができることをしたい」と信念を語る。
営業時間は10時~19時(土曜・日曜は9時~)。火曜定休。4周年を記念して4月7日~9日、コーヒー豆を3割引きで販売する。