「お金の地産地消」をコンセプトに新しい資金の流れをつくるために活動する「かわさき市民しきん」(川崎市幸区幸町2)が推進する事業「えんたく」のドネーションパーティーが8月20日、新城テラス(中原区上新城2)で開催された。
ドネーションパーティーは、市民活動団体やNPOが団体ミッションの解説や事業の報告を行い、共感した人々が団体に寄付する催し。同事業では、地域の課題解決につながる「新しいこと」「楽しいこと」を生み出すため、4月・5月にオープンミーティングを実施。そこで参加者によって提示された「遊び心のある街」「大人の修学旅行」「川崎市内7区の交流」という切り口から、遊び心や学びを盛り込んだ「まち歩きイベント」を企画。7月には実際に参加者が街を歩き、氷店で氷の解体を体験するなどして商店街との交流を行った。そこに参加したメンバーが企画を具体化し、今回のドネーションパーティー開催に至った。
当日は15人が参加して街歩きの意義を語り合い、今後、川崎市全体にこの試みを広げていくための方法について意見を交換した。武蔵新城に住む元パラスイム選手の矢嶋志穂さんは、自らも車いすで歩きやすい街のユニバーサルデザインを紹介。このような試みによって自分の住む街の魅力を再発見し、内外の交流や出会いを生むきっかけになると語った。
同事業では12月まで、参加者の声を参考に「もぎたて!川崎まるかじりっ!」と題して街歩きの実証実験を続け、来年3月にその結果を報告する予定。