等々力陸上競技場で3月31日、明治安田生命J1リーグ第5節が開催される。ともに勝ち点10の首位攻防戦で、得失点差で上回る川崎フロンターレがサンフレッチェ広島を迎え撃つ。
試合前には場外で、相撲部屋とのコラボレーションによる「イッツァスモウワールド」が2年ぶりに開かれる。場外イベント広場フロンパークで「力士に挑戦!!キッズ相撲対決」「力士の髪結い実演」などの企画を展開する。
「イッツァスモウワールド」が誕生したのは2008年。2016年まで人気を博したが、協力してきた川崎市内の相撲部屋が同年10月に閉鎖したため昨季は開催できなかった。2017年1月に中川部屋(川崎市幸区)が設立され、フロンターレと相撲部屋のコラボが再び実現することになった。
フロンターレ集客プロモーショングループの佐藤弘平さんは、「共に川崎を盛り上げていくパートナーとして、フロンターレのファン、サポーターの皆さんにも中川部屋を応援していただくきっかけになれば」と期待を寄せる。「中川部屋の親方もサッカー好きで非常に協力的」とも。
スタジアムグルメも充実させ、両国国技館の新名物として注目を集めている「軍配みたらし」を300食限定で初めて販売するほか、従来の人気商品・特製ちゃんこも中川部屋版としてリニューアル。監修した同部屋のおかみは「野菜と鶏のだしが効いた塩味のスープが自慢。具材は9種類も入っており、とても健康的。力士が普段から食べているものと同じく『濃いめ』の味付けに仕上げており、たっぷり入ったニンニクとコショウが食欲をそそる。うどんが入っているのでボリュームも満点。召し上がっていただければ」と、自信をのぞかせる。
スタジアム内では試合開始前の選手紹介と選手入場時に大相撲調の演出を用意する。フロンターレが勝利した場合は従来のウイニングハイタッチに代えて、選手たちが中川部屋の力士たちと「張り」タッチを交わす予定。「張り」タッチは実現すれば2011年5月のジュビロ磐田戦以来となる。
16時キックオフ。イベントの開催時間は12時30分~16時30分。