川崎フロンターレのJ1リーグ優勝記念として12月9日、川崎駅周辺でパレードを実施した。
川崎市役所第3庁舎で行われた市長報告会で福田紀彦市長、鬼木達監督、選手を代表し小林悠選手らが挨拶をし、パレード出発地点の本庁駐車場へ向かった。選手らが順番に優勝シャーレを掲揚するたびにサポーターからは大きな声援が送られ、選手も応えていた。小林悠選手は「来年もタイトルを狙う。今日は一緒にパレードを楽しみましょう」とサポーターらに向け、パレードがスタートした。
2台のパレード専用バスに選手や関係者ら、福田紀彦市長も乗車し、沿道のサポーターらと一緒に優勝を分かち合いながら手を振った。ゆっくりとしたペースでスタートの市役所第3庁舎からゴールの川崎駅前南交差点まで進みながら、終始サポーターらが選手たちに声援を送った。市役所通りから川崎駅前までの道路を一時封鎖し、沿道はクラブユニホームを着たサポーターらで真っ青に埋め尽くされていた。パレードにはクラブともゆかりがある5月に亡くなった西城秀樹さんの等身大のパネルも参加した。
鬼木監督は「今年は本当に期待の高まりを感じた。サポーターが増えたこともそう、街で掛けていただく声も以前は『頑張って』といった内容だったが、しだいに『連覇して』と言われるようになった。今日のパレードでもそうだった。3連覇やACLへの期待を多く寄せてもらった。プレッシャーを感じないかと聞かれることもあるが、結果を求められることが当然だと個人的には思っている」と話す。
クラブ初となるリーグ2連覇を果たし、「星、2つになりました!」と掲示された専用バスでパレード。親子で沿道からエールを送っていた川崎区在住の阿部希巳枝さんは「ホームの試合はほぼ応援しに行っている。去年の優勝パレードは、感極まりテンション上がりすぎてしまったが、今年は段取りも分かっているのでじっくり見ることができた。子どもたちと一緒に手を振っていると、中村憲剛選手や小林悠選手が気づいて応じてくれた」と笑顔で微笑む。
川崎駅全体が青に染められ、サポーターと共にフロンターレの優勝を喜び合っていた。