東急東横線・武蔵小杉駅南口から1分ほどの場所に、かゆ専門店「粥や佐藤」がオープンして3カ月がたった。
昨年12月4日、居酒屋などが立ち並ぶ府中街道沿いのビル2階に出店。スナックの居抜きでオープンし、朝7時から朝食営業し、ランチが終了次第閉店するスタイルを取っている。
店主の佐藤恭史さんは、ロックバンド「浅草ジンタ」で金管楽器ユーフォニウムやチューバを担当するミュージシャンでもある。音楽活動の傍ら飲食業界にも興味を持ち、台湾で食べたかゆの味が忘れられず、かゆの専門店を開きたいと考えるようになった。
佐藤さんは「自分もお酒は好きだったが、体が資本のミュージシャンやアーティストにも、もっと健康的な、体に良いものを食べさせたいと、ちょっと矛盾した気持ちを抱くようになって」と笑う。
武蔵小杉にはほとんど来たことがなかったが、親類に紹介された現物件を気に入り、出店を決めたという。「来てみたら、よくライブに足を運んでくれた友人の店があるなど、不思議な縁を感じた」と佐藤さん。「今はなかなか時間が取れないけれど、地元のお祭りやイベントにもそのうち出店したい」と意欲をのぞかせる。
ラーメン店「夢番地」ほかを経営する大野陽平さんは「高校時代に好きだったバンドのメンバーである佐藤さんと武蔵小杉で再会するとは思いもしなかった。協力できることがあれば、なんでも協力したい。『やっさん』の新しいステージでの活躍も楽しみ」と話す。
営業時間は7時~15時。月・火曜日定休。