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「相鉄・JR直通線」が11月30日に開業 神奈川東部の広域鉄道ネットワークが充実

相模鉄道(相鉄)西谷駅に入線した試乗会用の「12000系」車両(撮影=加藤恵三)

相模鉄道(相鉄)西谷駅に入線した試乗会用の「12000系」車両(撮影=加藤恵三)

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 相模鉄道(相鉄)は、11月30日に予定している「相鉄・JR直通線」の開業を前に試乗会を7日に開催し、相鉄線西谷駅から川崎市の武蔵小杉駅を通過してJR新宿駅まで運行した。

新宿に向かって走る「12000系」の運転台

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 相鉄の直通運行計画は、「相鉄・JR直通線」と「相鉄・東急直通線」の2種類。相鉄とJR、相鉄と東急が相互に乗り入れる事業で、広域鉄道ネットワークの形成と機能の高度化が図られるとともに乗換回数の減少や乗車時間が改善され、2路線が完成すると新幹線駅アクセスが向上する。

 一足早く11月30日に開業する「相鉄・JR直通線」は、海老名駅・二俣川駅・西谷駅から新駅の羽沢横浜国大駅を通過し、JR東海道貨物線への新設された連絡線(約2.7km)を利用して、武蔵小杉駅・大崎駅・渋谷駅から新宿駅までを結ぶ路線。

 2022年下期に開業予定の「相鉄・東急直通線」は、西谷駅から新横浜駅(仮称)間の相鉄新横浜線(6.3キロメートル)と、新横浜駅(仮称)から新綱島駅(同)を通って日吉までの東急新横浜線(5.8キロメートル)を利用して日吉から渋谷駅や目黒駅への相互直通運転路線となる。

 7日に行われた試乗会は「相鉄・JR直通線」。相鉄線西谷駅から分岐駅である羽沢横浜国大駅を通り、JR東海道貨物線・横須賀線・埼京線を経由し、新宿駅まで実際の運行経路を一足早く試乗。各メディアが取材する中、車内では相鉄SNSアンバサダーが乗車して試乗の感想などのインタビューも行われていた。

 11時12分に西谷駅4番線ホームに「12000系」車両が入線。14分に新宿駅に向けて出発。16分に羽沢横浜国大駅にて停車。その後、川崎市内に入り武蔵小杉駅から西大井駅、大崎駅、恵比寿駅、渋谷駅を通って新宿駅に12時13分に到着した。相鉄からはJR直通対応車両「12000系」、JR東日本からは相鉄対応車両「E233系」が走る。

 新川崎駅は貨物線を走るためホームがなく通過となるが、新鶴見操車場に近いので操車場の様子がうかがえる。この日も全国に貨物を届けるJR貨物EH500形電気機関車「金太郎」が見られた。

 11月30日に開業する「相鉄・JR直通線」と2022年下期に開業予定の「相鉄・東急直通線」は、共に武蔵小杉駅より利用できることから、相鉄沿線や新幹線へのアクセスは利便性が高まり期待されている。

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