川崎駅東口で11月9日・10日・16日・17日の4日間、川崎沖縄県人会のメンバーらが街頭募金活動を行った。
10月31日の火災により全焼した首里城の再建を目指し、県人会のメンバーらが街頭に立ち募金を呼び掛け、4日間で120万円ほど集まった。川崎沖縄県人会(川崎区中島)は1924(大正13)年に発足し、全国の中でも歴史の古い沖縄県人会といわれている。1919(大正8)年ごろから始まった沖縄から川崎への移住で、多くの働き手として現川崎競馬場の富士ガス紡績(川崎区富士見)の男女工員として集まった。関東大震災からの復興など経て、当時から助け合うという意味を持つ「ゆいまーる」精神の中、コミュニティーを存続し、沖縄文化を発信し継承する団体として活動してきた。
会長の比嘉孝さん(72)は「何とか復興してほしい。川崎と沖縄はとても深い歴史がある。遠く離れた川崎から、我々の心の支えである首里城の再建を祈り続けている」と話す。比嘉さんの両親はその当時、沖縄から川崎へ移住してきた世代。比嘉さん本人は生まれも育ちも川崎という。
比嘉さんは「たくさんの方が応援してくれていることや、福田紀彦市長をはじめ行政も後押ししてくれることに感謝している。再建には長い期間が掛かると思う。我々の活動が呼び水になり、波及してくれれば」とも。